接客中の「間」は大事だと言われる一方で、いらない「間」というものも存在します。無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』の著者で接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさんは、そのなかで意外と意識されていない「注意する間」について今回の記事で語っています。
余計な”間”を活用
接客中に”間(ま)”を作ることができるかどうかは大事なポイントです。
一方でいらない”間”というものもあります。
いらない”間”を作りすぎるとお客様も気まずくなりやすいですし、場合によってはそのタイミングで買わない判断をされたり、店を出て行かれることもあります。
そうした余計な”間”はなるべく減らしたいものでもありますよね。
この余計な”間”に関して、日頃の接客で注意をしておきたいのは手を動かす時の”間”です。
たとえばアパレルショップであれば試着用に商品のボタンを外すような時。
たとえばバッグ売り場であれば、バッグの口のファスナーを開けるような時。
たとえばジュエリー売り場であれば、ショーケースからジュエリーを取り出すような時。
こういう手を動かさなければいけないタイミングというのは、そっちに意識が持っていかれてついつい黙り込んでしまうことが多くなります。
その時間お客様も待ってくれることがほとんどではありますが、案外こうした時間を有効活用できると良いことはあります。
お客様は待っている間、ただじっと黙って待つことになるのでその”間”を使って会話ができると、気まずさを払拭することができます。
また、そのちょっとした”間”で試着に関する説明をしたり、他のアイテムを持ってくるヒントを得られることもあるでしょう。
今の現場だとよく言われることのひとつに『時短接客』というものがあります。
これもこうした”間”を活用することでさらなる時短に繋げられるのですが、時短意識の低い人ほどこういう”間”をないがしろにしておいて、
「どうすれば早く提案ができるか」
「どうすれば早く商品を持って来れるか」
「どうすれば早くお客様のニーズを知れるか」
などにばかり意識を向けるのです。
いやいや、その時間でひとつでも多くそれらをやればいいやんという話なんですね。
一瞬しかない”間”のように感じていても、その”間”を活用できるかどうかでその後の接客をしやすくしたり、余計な気まずさをなくして会話をさらに盛り上げることは実はかなりできます。
余計な”間”を作らず、必要な時間として活用していきましょう。
今日の質問&トレーニングです。
1)接客中、数秒でも“間”ができることの多いタイミングにはどんなタイミングがありますか?
2)そのタイミングを余計な気まずい”間”にせず、有効的に活用するとしたら、どんなことができますか?
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