MAG2 NEWS MENU

呂布カルマ氏の大誤算。なぜラップバトルの帝王は素人との口ゲンカに負けたのか?ダサい逃亡、掘り返される過去、気の利いた返しなく

ラッパーの呂布カルマ氏(41)が、アニメファンに「お前ら弱者の自覚あるならコソコソしとけよ」など暴言を連発して大炎上。ACジャパンの公共広告CMでは高齢者に対する“寛容”を歌い上げていた同氏だが、いまや地下アイドルやシロウトの男子高校生にまでSNS上で完全論破されるありさまだ。

有名ラッパーの呂布カルマ氏「気持ちわりぃ…」で大炎上

日本語ラップの達人が、売れない地下アイドルやシロウトの男子高校生に、よもや“口ゲンカ”で完敗することになろうとは誰が想像しただろうか。

ことの発端は22日。ラッパーの呂布カルマ氏(41)がXに、智頭急行・恋山形駅(鳥取県智頭町)の写真をアップして「何だこの駅…気持ちわりぃ…」とコメントしたのが“終わりの始まり”だった。

駅舎全体がピンク色に塗装され、「鉄道むすめ」のアニメ調イラストが描かれた恋山形駅は「恋がかなうパワースポット」として知られている。

この涙ぐましい“町おこし”の取り組みを呂布カルマ氏が「気持ちわりぃ…」とディスったところ、「地域活性化をバカにするな」「これのおかげで廃線にならずにすんでいるのに」「アニメは日本が誇る文化じゃん」など批判が殺到する事態となった。

これに関して、ネットメディア編集デスクが説明する。

「この件、呂布カルマさんとアニメファンのバトルに発展してしまいましたが、そもそも恋山形駅の想定ターゲットはオタク層ではないのがポイントだと思います。この駅はどちらかといえばキラキラカップル向けのインスタ映えを意図して作られたスポット。たしかにアニメ風イラストが描かれてはいますが、それはメインではなく、萌えキャラ目的で聖地巡礼するような場所ではないんですよ。その意味では、呂布カルマさんとアニメファンの人たちのバトルは、何か大きな勘違いから始まっているようにも感じられますね」

「呂布カルマ=ダサい」!? 売れない地下アイドルに敗北し…

投稿が炎上した後も「わきまえないオタク文化を批判したら弱者叩きとか言われるんだけど、お前ら弱者の自覚あるならコソコソしとけよ。そしたらこっちも何も言わねーから」など持論を展開した呂布カルマ氏。だが形勢は徐々に不利に傾いていく。戦局の転換点となったのが“永遠に売れない地下アイドル”こと「えま【公式】」氏との以下のレスバトルだ。

↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓

呂布カルマ氏は、えま【公式】氏のXの過去投稿を掘り起こし「おまえだって人のことは言えないだろ」という旨の“アンサー”を返したかったようだ。だが皮肉にも、これによって「呂布カルマ=ダサい」のムードが一気に広まってしまった。

「顔を真っ赤にして相手の過去投稿を必死に掘り起こし、その矛盾をついて攻撃するというのはレスバトルの最終手段で、クールさに欠けます。まずは気の利いた返しをすべきところ、呂布カルマさんはそこから逃げてしまったわけです。しかも、相応の時間をかけてやっとこさ見つけてきたであろうネタがあまりにショボく、相手にまったくダメージが通らない始末。えま【公式】さんは、あくまで『渋谷凪咲って可愛いか…?男性から見たら可愛いのか…?これだけ本当にわからん』と疑問を呈しただけで、誰かをキモいとディスったわけではありませんからね。にもかかわらず、ドヤ顔でスクショを晒す行為は非常にかっこ悪く、多くの人が呂布カルマさんに幻滅したようです」(前出のネットメディア編集デスク)

呂布カルマ氏は、深夜0時39分という異常な時間帯にえま【公式】氏の弱点を発見して、“勝ち確”を確信したのだろうか。あえて引用RTではなくスクショを晒す攻撃スタイルには「今さら“ツイ消し”してももう遅い」の狙いが込められていたようにも感じられる。

呂布カルマ氏、高1サッカー部男子に「レスバ完敗」の一部始終

ネット上のレスバトルで、過去スクショ晒しという“盤外戦術”を用いれば、いきおい自分の恥部も掘り返される流れになる。呂布カルマ氏はもともと言葉の切れ味で勝負するラッパーなだけに、掟破りに対する反動が特に強いようだ。先のネットメディア編集デスクが説明する。

「呂布カルマさんの過去の失言や矛盾を掘り起こす動きが、各方面で活発化しています。ネタはたくさんあるのですが、中でも恥ずかしいのは、高校1年生男子とのレスバトルでしょう。このバトルで呂布カルマさんは、高校生から一方的に攻め立てられ、完膚なきまでに言い負かされてしまいました」

数々の大会で名を馳せたMCバトルの帝王にして、言葉を扱うプロであるラッパーの呂布カルマ氏が、一介の男子高校生、しかも1年生に“口ゲンカ”で負けるとはにわかには信じがたい。だが事実、いまXでは、以下のやりとりが大いに注目されている状況だ。

高1男子が呂布カルマ氏を終始圧倒

ここからは、41歳と高1男子の年の差レスバトルを詳しく振り返ってみよう。前提として、このとき呂布カルマ氏は、田舎暮らしの人もラップを愛好していると主張。「『気持ち悪い』言うような差別心が田舎的センス」という他ユーザーからの批判に対して「無理あるって」と反論しているところだった。また、呂布カルマ氏は大のグラビアアイドル好きとして知られる。

【高1男子】無理あるのはお前だろ、必死にいろんな人に喧嘩売って、最近人気ないから炎上商法使って有名になろうとしてんの?だっせえなお前w

会話に割り込む形で先に攻めたのは高1男子だった。いきなり核心部分を突いており、明らかにクリティカルダメージが入っている。

【呂布カルマ】黙れよサッカー部

それに対し呂布カルマ氏は、相手の部活に着目して「サッカー部」呼ばわりで反撃。

【高1男子】黙れよゆうまにボコボコにされたセクハラ老害ジジイ、mcバトルとか時代遅れなんだよw韻マンみたいに売れてる曲出せよざこ

だが、ここから高1男子の猛攻が始まった。短い文字数にセクハラ、老害、オワコン、売れてないなど悪口要素を凝縮、若さの特権である火の玉暴言シュートを浴びせる。

【呂布カルマ】少年じゃん。売れてる曲だけ聞いてリフティングの練習しとけ。

ここでちょっと気の利いたことを言おうとした呂布カルマ氏。だが「リフティング練習」は明らかに滑り気味だ。いちいち文末に句点をつけるのもレスバ界では異端と言える。

【高1男子】きっつ、リプ欄見ろよキツいんだよお前、xって言うオタク文化が盛んなところで無害なオタク叩いて楽しい?空気読めよ

この「きっつ」は、ただの「きっつ」ではない。若者が本気で中年おぢを気持ち悪がっているときの実感がこもった「きっつ」だ。こうなると41歳の呂布カルマ氏はもう冷静ではいられない。

【呂布カルマ】オタクでサッカー部かよ、最悪だなお前。

だが今どきの若者にとって、「オタクでサッカー部」であることはとくに恥ずかしいことではない。わざわざ自分から感覚の古さを露呈してしまった呂布カルマ氏。

【高1男子】アニメオタクではねえよ、てか見方によっちゃお前だってAV女優オタクだろ?それでラッパーとか、性犯罪者予備軍の非モテでアニメオタクと同類じゃんw

ここで高1男子が伝家の宝刀「おまえも非モテのアニオタと同類だろ」を抜いたところ――。

【呂布カルマ】ガキはAVとグラビアの区別もつかねーんだな。アニオタって性犯罪者予備軍なんだ?そんな事言って大丈夫?

AVとグラビアの違いは本バトルの本質ではないにもかかわらず、オタク特有のこだわりからか言及せずにはいられない呂布カルマ氏。まんまと罠にハマっている。

【高1男子】おう!そりゃ傍から見たらおっさんが水着の写真見まくってるって相当キモいもん!グラビアとか知らねーよバカw あとさっきからガキとか少年とか年齢でマウントとんなジジイ

すると高1男子から、謎の自信に満ちた「おう!」のかけ声とともに、「他人をキモいと仰るあなたのグラビア好きも十分にキモいです」の容赦ない指摘が。しかもジジイ呼ばわりのおまけ付き。

【呂布カルマ】サッカーだけやってろガキ。

もう勘弁してくれ…という風情の呂布カルマ氏。

【高1男子】さっきからサッカーとか関係ない事ばっか言って議論から逃げてんなよ、、大人が高一相手に口論で負けて情けねーなホント、、、ラッパーなら本質ついたアンサー返せボケ

かくして、呂布カルマ氏の完敗でバトルは終了となった。一部では「子ども相手に本気を出さなかっただけ」「プロのラッパーだからこそ無料で言葉を紡がないだけ」といった擁護もあるが、それこそ「無理あるって」というのがネット民の大方の見方となっている。

「地下アイドルとの対決で“過去ツイ晒し”に失敗した呂布カルマさんは、ここでも“ガキ”“少年”“サッカー部”など、高1男子の表面的な『属性』を連呼することしかできていません。相手を確実にイラつかせる言葉を、緩急織り交ぜて自由自在に操った高1男子の完勝です。本質を突く指摘にくわえ“AV女優”の罠もギャラリーを沸かせました」(前出のネットメディア編集デスク)

このままでは呂布カルマ氏は、ラッパーとして積み上げてきた信頼をすべて失ってしまいかねない。

X(旧Twitter)の反応

※本記事内のツイートにつきましては、X(旧Twitter)のツイート埋め込み機能を利用して掲載させていただいております。

image by: ACジャパン 寛容ラップ – YouTube

print

シェアランキング

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
MAG2 NEWSの最新情報をお届け