必ず事前リサーチがあるはず。プロが教える「強盗グループに狙われる家」の特徴

 

闇名簿のアップデート防ぎ、狙われない家になるためには

9月30日に、国分寺市の60代女性宅から、たんす預金の数百万円が奪われていますが、おそらく多額の現金が家にあることを知られたためだと思われます。

犯罪グループの手元には、住所や名前などが載る闇名簿がありますので、メルマガを読んでいる皆さんの名簿も流出していると考えて警戒することが大事になります。

それにもはや過去の防犯対策は充分に機能しなくなっています。

というのも、闇バイトで集められた人たちは捕まるリスクを考えずに、窓を破るなどして、受けた指示のままに犯行をするからです。センサーライトがついても、防犯カメラが設置されていても、狙った家には容赦なく押し入ってきます。

それだけに、狙われない家になることが重要です。

たいがい、強盗をする前には下見をして、家のどこから侵入しやすいかを考えるはずです。国分寺の事件では、勝手口のガラスを割って押し入っており、間取りなどの状況が知られていた可能性があります。

今回の強盗事件を見てもわかるのは、高齢夫婦など抵抗されづらい家を狙っています。つまり、家族状況がわかっての犯行です。また押し入ってもお金がないのでは、犯罪グループにとってメリットがありませんので、資産をもっているか否かもチェックしているはずです。この3点が知られてしまうと、強盗に遭う可能性は高まるわけです。

そのために、犯罪グループは公的職員などを名乗って情報を聞き出す電話をかけてきたり、点検業者を装っての訪問をしてくると思います。それを防ぐためにも、事前の不審な聞き出し電話や不審な訪問をブロックすることが必要です。

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悪徳業者などへの潜入取材した数は100ヶ所以上。数々の現場経験と被害者への聞き取り取材から、詐欺・悪質商法に詳しいジャーナリストとして一線で活動し、多数のテレビ・ラジオに出演している。現在はヤフーニュースのオーサ・公式コメンテーターとして、コメントやニュース記事を執筆中。消費者庁「若者の消費者被害の心理的要因からの分析に係る検討会」(2017年~18年)の委員も務めた。雑誌「ダカーポ」にて、悪徳商法に誘われたらついていく連載を担当。それをまとめた著書「キャッチセールス潜入ルポ~ついていったらこうなった」(彩図社)はフジテレビで番組化され、ゴールデン枠の特番で第8弾まで放送された。新刊11月予定「信じてみたら、ダマされる。~元統一教会信者だから書けたマインドコントロールの手口」(清談社清談社Publico)

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