先日、突如宣布された戒厳令によって多くの国民から反発を受けた韓国のユン大統領。2回目の弾劾訴追案が可決され、正式に罷免となれば日本にどのような影響があるのでしょうか? 今回のメルマガ『在米14年&海外販路コンサルタント・大澤裕の『なぜか日本で報道されない海外の怖い報道』ポイント解説』では著者の大澤さんが、香港サウスチャイナモーニングポスト紙の記事を引用しながら解説しています。
ユン大統領、罷免後の日韓関係
韓国のユン・ソクヨル大統領2回目の弾劾訴追案が賛成多数で可決されました。
今後は憲法裁判所で審理が行われます。決着まで半年ほどかかるでしょう。
ユン大統領が正式に罷免された場合、それは日本にとってどのような意味をもつのでしょうか?
ご紹介するのは香港サウスチャイナモーニングポスト紙の記事です。
記事
ユン・ソクヨル大統領が罷免された場合、日韓関係は悪化するのでしょうか?
日本のアナリストは、韓国の野党指導者であるイ・ジェミョン氏が、ユン大統領の後任になる可能性を懸念しています。
国際基督教大学の政治・国際関係学部のナギー教授は言います。
「イ氏は、日本を『敵対国』と見なし、過去に両国間に多くの問題を引き起こした歴史問題、例えば旧『慰安婦』や強制労働者問題などを再検証したいと公言しています」
「安全保障面では、彼は公然と、なぜ中国を刺激する必要があるのかと問いかけています」
「イ氏は米韓日の三国間の安全保障同盟から撤退し、台湾をめぐる軍事危機など、潜在的な軍事危機に対しては立場を明確にしないのではないか」
解説
もし野党、イ・ジェミョン氏が大統領になれば、米韓日の安全保障スキームに亀裂が生じる可能性があります。
またイ氏は慰安婦や強制労働者問題を再検証するというのです。日本にとっては「またか!」という印象です。
これについてサウスチャイナモーニングポスト紙も論じています。
記事
東京国際大学国際戦略研究所の准教授、山口亮氏は述べました。
「日本では疑念が生じるでしょう。なぜなら、両国政府が合意したことは、いずれ新政権が誕生すれば、すぐに覆されたり取り消されたりする可能性が高いと、日本は認識するからです。」
解説
日本が韓国に何度もちゃぶ台返しをされている事を香港サウスチャイナモーニングも報道しているのです。
こういった報道は、韓国の次期政権の反日姿勢への抑制となるでしょう。
次の大統領候補である野党イ・ジェミョン氏も刑事裁判で公職選挙法違反や収賄などの罪に問われています。
まだ大統領選にでられるかも分からない状況です。
いずれにしても次の大統領は反日的な最大野党「共に民主党」の候補になるでしょう。
日韓関係が難しい状況になることは間違いないです。
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