中居が女性の“乳首を噛みちぎった”!? 根拠不明の噂には要注意
今回の文春砲から強く感じられるのは、『週刊文春』や被害者女性のターゲットはやはり、中居正広というタレント個人のスキャンダルではなく、フジテレビという企業や芸能界全体の闇である、ということだ。
折しも「物言う株主」として知られる米国の投資ファンド「ダルトン・インベストメンツ」は14日、フジ・メディア・ホールディングス<証券コード4676>に対し、専門家による第三者委員会を設置して真相を究明し、コーポレートガバナンスを改善するよう要求した。週刊誌メディアと機関投資家という立場の違いこそあれ、文春とダルトンの問題意識には通底するものがある。
ただ世間では、どうしても「中居はX子さん(あるいは渡邊渚元アナ)に一体どんな性加害を行ったのか?」のほうに関心が集まりがちだ。9000万円という示談金の大きさからやむを得ない面はあるが、真偽不明の怪情報も多い。個人がこれを迂闊に信じたりSNSで拡散するのは大きなリスクをともなう。
「乳首噛み切り疑惑」は中居・フジが仕掛けた毒饅頭の可能性も
ネットメディア編集デスクが指摘する。
「今、一連の女性トラブルの“中身”に関して、中居がX子さんの乳首を噛み切ったらしい、という恐ろしい噂話が、あたかも確定した事実であるかのようにSNSやYouTubeで拡散されているのをご存じですか?これの情報元をたどると、どうやらフジテレビ内部関係者が発信していると思しきSNSのアカウントに行き着きます。有名新聞記者もこのアカウントへの支持を表明しており、実際に興味深い投稿は多いのですが、現時点では『本当に関係者なのか?』の確認が取れていません。このアカウントの言い分を全面的に信じてしまうと、結果として逆にフジテレビを利する結果ともなりかねないため、くれぐれも注意が必要だと思います」(ネットメディア編集デスク)
フジテレビは、かねて「誹謗中傷や名誉棄損に繋がる内容は看過できかねます」と、SNS世論をけん制している。
その点、たとえば弊サイトでもご紹介した「キメセク疑惑」に関して言えば、中居の薬物疑惑は過去に複数メディアで何度も取沙汰されてきたし、フジ関係者から実際に大麻所持で逮捕者が出ているという経緯がある。証拠こそないものの、疑わしい状況はあるのだ。
しかし、「乳首噛み切り疑惑」に関しては「フジ関係者を名乗るSNSアカウントの投稿内容」以外に、合理的な判断材料はほとんど見当たらない。ネットでは「そういう事情なら示談金9000万円でも納得してしまう」といった声すらあがっているが、あまりにも根拠が乏しい。逆に、矛盾点のほうが目についてしまう。
恋愛リアリティーショー『テラスハウス』に出演していた木村花さんが自死した際、フジテレビが自社の責任を棚に上げ、「木村さんを誹謗中傷したSNSユーザーたち」に全力で責任を転嫁しようとしたのは記憶に新しい。
中居の「乳首噛み切り疑惑」はたしかにセンセーショナルなネタだ。だが、もしかするとこれは、中居やフジ側が仕掛けた“毒饅頭”かもしれない。用心するに越したことはないだろう。
image by: フジテレビ