300万円以上の“値下げ”も。中国自動車業界は年明け早々から「死に急ぐ」価格戦に突入した

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中国の自動車市場は年初である春節を迎えるこの時期から価格戦が始まるのが通例で、今年もそれは変わらないようです。日刊で中国の自動車業界情報を配信するメルマガ『CHINA CASE』が、2025年早々の価格戦についての情報を紹介しています。

中国自動車市場は25年早々から価格戦、300万円以上も値下げも

中国自動車市場は2025年早々から価格戦が始まっている。

年初、そして春節を迎えるこの時期から価格戦が始まるのは異例ないこと。

それだけ、2024年から続けられてきた熾烈な競争を受け、2025年に危機感を持っているメーカーが多い表れだ。

中国勢、新興、そして合弁、ラグジュアリーまで、新春バーゲンをしていないところはなく、これで本当に持続可能なのか、改めて考えさせられる。

誰もが死に急ぐ「巻き」の中国自動車業界の状態は、2025年も健在のようだ。

Cheryがけん引

中国勢では奇瑞(Chery)の捷途(JETOUR)が展開しているSUVシリーズ「山海」で、4万元(約80万円)の値引きを展開。

2024年のCheryは格安ガソリン車の輸出を梃に、販売台数を急増させたが、JETOURの存在感はいまいちだ。

山海L6~L9という、理想(Lixiang)のラインナップと製品名をもろパクリしているJETOURだが、ただでさえ安い山海L6~L9を4万元も値引きして大丈夫なのか、他人事ながら心配になる。

BYD、Geelyも

Cheryは「星途(EXEED)」でも3万元の値下げをしており、また、吉利(Geely)もやはり3万元、BYDは2.5万元の値下げを断行している。

GeelyもBYDも、売れていないわけではなく、むしろ販売好調なのに、値下げ合戦に積極参戦しているところが、中国の「巻き」の実情。

テスラ、ARCFOXなど

これら従来メーカーがここまで積極的であれば、あまり値下げをしないイメージの強い新興も追随せずにはいられない。

テスラは中国において、引き続き自動車ローン利息0%を継続、また、1万元の値引きを行っている。

今後3年で販売5倍増を目標に掲げる北汽集団の「極狐(ARCFOX)」は、政府による刺激策が出ない前提かつ期間限定ながら、実に5.8万元(約120万円)の補助金を用意。

長安の「阿維塔(AVTAR)」も2025年2月11日、つまり春節明けまでを目途に4.4万元のキャッシュバックを実施する。

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