甘党の人は要注意?現役医師が考察、突然「花粉症」を発症する人の特徴3つ

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ついこの間、新しい年を迎えたかと思えば、あっという間に1カ月が経ち早くも2月になろうとしています。2月といえば、多くの人が悩まされる「花粉症」シーズンの始まりです。症状のある方には厳しい季節ですが、この花粉症を発症する人・発症しない人の違いはどこにあるのでしょうか? 現役医師の長尾和宏先生は自身のメルマガ『長尾和宏の「痛くない死に方」』の中で、花粉症を発症する人の特徴について解説しています。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:もしも日本がWHOから脱退したら? 一流国から転落するのか?

甘い物好きは要注意?突然花粉症を発症する人の特徴3つ

長尾和宏です。今年の1月はほんとうにあたたかな日が続いていますね。インフルエンザもピークが終わり、早くも「花粉症」の季節だとか。

「先生、私の症状はコロナ?インフル?花粉症??」なんていうメールや電話を今でも毎日のように誰かからいただくけれど、ごめんなさい。わかりません。

寝込むほどの症状でないのなら、慌てて病院に行かずに、回復を待てばいいのではないかな、と言うと、長尾先生は、花粉症の人のしんどさが医者のくせにわからへんのか!なんて、怒られたりもします。

なんで勝手に相談してきて、わからないと言うと、怒られないといけないのかよくわからないですが、まあ、それだけ頼られているということなのかな。

でもねえ、わからないものは、わからないと言うしかないです。

イベルメクチンの質問もそうです。「花粉症にイベルメクチンは効きますか?」と言われても、僕は実際、花粉症に試したことはないので、「わかりません」としか言いようがありません(花粉症の薬と併用しても問題はないと言われていますので、試してみる価値はあるかと思います)。

確かに僕は人生一度も、花粉症になったことがないです。花粉症になるほど、繊細に生きてこられなかった。貧困家庭で、親の愛情がほとんどなく放置された幼少時代だったので、たぶんそこで免疫鍛練されてきたのだと思います。そうは言っても、幼少期にいろいろな汚いものに触れて、アレルギーを起こしにくい状態であったのが、歳をとって、ある日突然、アレルゲンが爆発する人もいるんですよ!そんなことも知らないのですか!とさらに怒られることもあります。

確かにそう言う人はいますね。

ただ、これはあくまで、僕が長年花粉症の人を大勢見てきたことからの感想だけれど……大人になってから突然花粉症を発する人は、

1)ヘビースモーカーの人

2)甘い物が大好きな人

3)偏食がちで、腸内環境が悪い人

に多い気がしてならない。

特に女性に多いのが2)甘い物が大好きな人、です。

米飯は敵!とばかりに、鮨屋に行っても握り鮨は頼まないとか(高級鮨屋に行って、平気でシャリだけ残す女性を見ると幻滅する。寿司職人への冒涜である)、そういう極端な炭水化物ダイエットをしているけれど、「甘い物は別よね」と、必ず一日に一個は、コンビニやケーキ屋やパン屋などでデザートを買って食べている若い女性は意外と多い。花粉症の人の気持ちもわからないかもしれないけれど、ケーキ屋に長時間並んでいる人の気持ちが、僕にはサッパリわかりません。すんまへん。

なぜ砂糖が花粉症に関係あるの?そのキーワードは、「コルチゾール」。

コルチゾールとは、別名、「ストレスホルモン」と呼ばれている物質です。主に、腎臓の上の副腎(ふくじん)という小さなお饅頭のような形をした臓器で作られています。

このホルモンは、私たちの日々のエネルギー供給を調整したり、血圧を安定させたり、免疫調整したりする、大事な大事な役割を持ったホルモンです。

たとえば、あなたが何か生命の危険を感じたときに脳の指令により、体内では、コルチゾールが分泌されます。命を守るため、心拍数や血圧、エネルギー供給量を増加させ、「戦うか?逃げるか?」という反応に備えてくれています。集中力を高めるためにも、とても大切なホルモンであることがわかっています。

一方、ストレス状態が長く続くとコルチゾールが高い状態が続き、疲れやすくなったり、眠れなくなったり、免疫が弱くなって風邪をひきやすくもなるのです。また、血糖値や血圧が上がる原因にもなりえます。

で、花粉症との関係ですが、 花粉に反応して出るくしゃみや鼻水、目のかゆみなどの反応を抑えるために日々頑張ってくれているのも、このコルチゾールというホルモンです。

しかし、お菓子などで糖質を過剰に食べると、血糖値が急上昇してしまいます。この血糖値を下げるため膵臓から分泌されるのが「インスリン」です。しかし、インスリンが出すぎたために、逆に血糖値が下がりすぎてしまうことがままあります。

この、下がりすぎた血糖値を安定させるために出動するのが、そう、コルチゾール隊員です。つまり、甘いものを日常的に食べすぎている人は、血糖値安定のために、脳がコルチゾールに出動命令をしょっちゅう下すので、くしゃみや鼻水を抑制するためのコルチゾール隊員がいなくなってしまう……結果、「花粉症」という事態を引き起こしてしまう、と考えられています。

それなら、体内のコルチゾールを増やせばいいじゃん!と思われるかもしれませんが、そんな単純な話ではありません。コルチゾールはーーー。(『長尾和宏の「痛くない死に方」』2025年1月25日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください、初月無料です)

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