【刺殺生配信】最上あいの「悲惨な最期」が他人事ではない女たち。「ATM男」に返済を申し出る勇気、たぬかなが「刺されない」理由

2025.03.13
by 東山ドレミ
 

「刺されそうな配信者筆頭」のたぬかなが「刺されない」ワケ

復讐心に燃える「ATM男」に、法律や警察はまったくの無力。そんなもので自分の命は守れない。だからこそ、たかり行為からは足を洗うのが一番だが、仮に「男を食い物にする」にしても、適切な「ヘイトコントロール」が必要になってくるということか。

この分野では、かつて「頂き女子りりちゃん」が販売していたマニュアルがよく知られているが、この「りり学」はあまりに実践的で、犯罪を助長する内容のためここでは詳しく触れないでおく。

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そこで、もう少し真っ当な「身の守り方」を探すと、元プロゲーマーで配信者のたぬかな(32)の卓越したバランス感覚が参考になるかもしれないという。

「ふわっち」の競合にあたる、準大手ライブ配信サービス関係者がその理由を説明する。配信監視・ユーザー保護業務の経験も持つ人物だ。

「たぬかなさんは高田馬場の事件後、『刺されそうな配信者筆頭なので震える』と自虐的なコメントを投稿しました。ただ、私の周囲の業界関係者の間では『たぬかなは刺されるタイプではないよね』というのがもっぱらの評判です。

仮に、たぬかなさんが外配信をして居場所を特定されたとします。その場合、ちょっと頭のおかしいファンにリア凸されて乳を揉まれるくらいのトラブルはあるかもしれません。それなりに怖い思いはしそうです。ただ、いきなりサバイバルナイフはないと思うんですよ。

というのも、たぬかなさんは背の低い男性たちを“ホビット”と煽って炎上したり、何かとお騒がせな一面はあるものの、日々の配信をみるかぎり、ある特定の男性個人を追い詰めるようなことはしていないからです。もちろん、ウラで個別に男から金を巻き上げていたら話は別ですが、そういう話は聞きませんからね」(ライブ配信サービス関係者)

どちらも「男性を追い詰めている」のは同じにも思えるが――。

「前提として、極端に背が低い男性は世の女性から少し下に見られがち、という現実があります。男性側もそれは重々承知で、たぬかなさんはそれを正直に指摘したにすぎません。特定の男性個人に、60秒毎に1%ずつ背が縮んでいくデバフをかけるなどの実害を与えたわけではない。そして、なんなら男性側にも「うっせーこのブス」などと負け惜しみを言う余地があります。つまり、たぬかなさんは男を決定的には追い詰めていないわけです。

一方“最上あい”さんは、高野容疑者を決定的に追い詰めました。資本主義社会で命と同じくらい大切なのがお金です。そのお金を奪った。サラ金苦で多重債務の中年男が、自分など死んだも同然と自暴自棄になるのはある意味自然な流れでしょう。男性にお金を頼るにしても“禁じ手”は絶対にあります。これ以上は命のやり取りになってしまうという“超えてはいけないライン”を知らなかったことを、死んでから後悔しても遅いのではないでしょうか?」(前出のライブ配信サービス関係者)(次ページに続く)

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