Amazonの防犯カメラ付きドアホン「Ring Battery Doorbell」は“ココが気になる”

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Amazonは防犯カメラ機能付きのドアホンの新製品「Ring Battery Doorbell」と 屋外用セキュリティカメラ「Ring Outdoor Cam Plus」を発表しました。そのドアホンを使用しているという、メルマガ『石川温の「スマホ業界新聞」』の著者でケータイ/スマートフォンジャーナリストの石川さん。愛用しているからこそ気になる「バッテリー」について言及しています。

Amazonが防犯カメラ機能付きドアホン新製品を発表—-バッテリーは「着脱式」か「内蔵式」か

Amazonは、防犯カメラ機能付きのドアホン「Ring」新製品「Ring Battery Doorbell」と 屋外用セキュリティカメラ「Ring Outdoor Cam Plus」を発売した。

従来モデルでは、既存のドアホンを取り外し、Amazonが用意した土台を装着。その上にRing Battery Doorbellを固定する仕組みだ。Amazonでは日本のドアホン事情をリサーチし、パナソニックやアイホン(ドアホンメーカー)などの一般的に広く普及しているドアホンを簡単に取り替えられるような形状に作り込んでいったとされている。

我が家も、これまで使っていたGoogle Nest Doorbellを取り外し、Ring Battery Doorbellにつけかえたのだった。Ring Battery Doorbellに切り替えた理由はバッテリーが「着脱式」だったという点。Google Nest Doorbellは内蔵式であったため、バッテリーが切れると、ドアから取り外し、家の中で充電しなければならない。そんなときに来客が来たら、ドアホンがなくて慌ててしまう、ということが結構な頻度であったのだ。

バッテリーが着脱式だと、バッテリーが消耗した場合、予備のバッテリーに交換するだけでいい。Ringでは防犯機能のあるカメラもラインナップされているが、このカメラとドアホンでは同じバッテリーを使っている。つまり、カメラとドアホンという2つを使っている場合、3つのバッテリーがあれば、効率よく、循環して使えるというメリットがあったのだ。

そんななか、Amazonは新製品の「Ring Battery Doorbell 」を発売する。従来モデルとの違いはマグネット式になっているという点だ。日本の多くのドアは「化粧鋼板」でできており、マグネットがくっつくのだ。しかも、日本のドアは外開きでドアクローザーが付いているため、マグネットであっても、ドアの開閉時に落下しにくいという。

ただ、マグネット式になったことで、今度はバッテリーが着脱式ではなくなってしまった。つまり、バッテリーがなくなったら、本体ごと充電しなくてはならないのだ。

このあたりをRingの担当者に突っ込んだところ「USB-Cで充電できるため、充電時間は短くて済む」とのことであった。ただ、夜、ドアホンを取り外して家の中で充電。朝になってドアホンを戻す前に宅配便が来て、ドアホンを探しまくるということが結構あるので、なかなか使い勝手が落ちているような気がしてならない。

ただ、日本でドアホンを新たにつけてもらうには「パナソニックやアイホンを取り外してもらう」というより「マグネットでワンタッチで、既存のドアベルに追加してもらう」という方が、市場を広げるという意味では重要だったりする。

「導入のしやすさ」か「日常の使い勝手の良さか」。このあたりは、使ってみないことにはなかなか認識できない課題と言えそうだ。

image by: Hadrian / Shutterstock.com

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日経トレンディ編集記者として、ケータイやホテル、クルマ、ヒット商品を取材。2003年に独立後、ケータイ業界を中心に執筆活動を行う。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。日進月歩のケータイの世界だが、このメルマガ一誌に情報はすべて入っている。

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