部下の一人が「打たれ弱く」少し注意しただけで2日くらい休んでしまいます、どう改善すればいいのでしょうか。そんなお悩みが世界的なコンサルティング会社マッキンゼーに勤めていた赤羽雄二さんのもとに届きました。赤羽さんは自身のメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』の中で、一石三鳥の方法を紹介しています。
部下の一人がものすごく打たれ弱く、少し注意しただけで2日くらい休みます。
Question
経理部の課長です。部下の一人がものすごく打たれ弱く、困っています。少し注意しただけで2日くらい休みます。体調が悪いと朝連絡があり、またかと思いますが、当然無理に出社してほしいとも言えず、よく朝また連絡があって、2日休む、ということがこの半年に4、5回あります。人事部とも相談しているのですが、あまり意味のあるアドバイスがありません。部下は3人しかいないので、大変困っています。しかも、私にパワハラ疑惑までかけられていて、不本意です。他の2人は全く問題なく活躍していますし、これまでもパワハラなどありえないです。書いていても腹が立ってきましたが、どこからどう改善すればいいのでしょうか。
赤羽さんからの回答
ご相談どうもありがとうございます。大変お疲れ様です。お気持ちよくわかります。
できれば、産業医に相談してもらって、専門家の意見を聞くべき状況です。人事部と話してぜひその方向で進めてください。本人が嫌がることもよくありますが、ご自身の身を守るためにも、部署の成果を出すためにも、また、本人のためにも必要なことです。
また、上司とはどういう話をしておられますか。上司の協力がどうしても必要なので、上司には正しく理解してもらい、間違ってもご自身の言動に疑いを持たれないようにすべきです。
具体的には、部下二人との部署ミーティングに上司に参加してもらって、伸び伸びやりとりしていること、十分成果を出しつつ成長していることを見ておいていただくのがいいです。
さりげなくやっておけば上司も喜びますし、一石三鳥くらいになります。
これが押さえですね。
すぐ休む部下には、ビジョン提示・合意 → 達成方針提示・合意 → アクション提示・合意 → タスク提示・合意 → 週次のKPI進捗確認会議での問題把握・解決 → 普段からのアクティブリスニング で明確なタスクを指示しているでしょうか。
口頭での指摘に多分特に弱いと思いますので、タスクシートに詳しく書いて、自分で進めてもらいやすくするのも手です。
ただ、週次のKPI進捗確認会議で他の2人が確実に成果を出し、彼だけが出せない、という状況も起きるかもしれません。それであれば、明らかに業務への不適合という証拠も積み上げられます。
上司、人事部、会社の問題ですので、差しあたりは、あまり不満に思わずに、少ない人数で成果を出し続けてください。決して珍しいことではないので、このチャンレンジの中で明るく進んでいると、必ずよい結果を生みます。
この記事の著者・赤羽雄二さんのメルマガ
image by: Shutterstock.com