70%の準備で仕事ができてしまうとき、人は「落とし穴」にハマる

 

経験を積んでくると、準備しなくても何となく対応できるようになる。これはいいことでもある。

しかし、そこに落とし穴が待っている。2回目の商談あたりで「こんな感じで何とかなるだろう」といった油断が生まれる。

そしてちょっとしたミスをする。

それを見たお客様が「この人に任せて大丈夫かな」と心配になる。

口では「参考になりました。ありがとうございます」と言うが次回アポは取れない。こうしてチャンスを逃していく。

振り返ると「あのミスが痛かったなぁ」と分かるものだ。

準備不足だと、なぜか「事前準備をしていなかった質問が出た」ということが起こる。

またいつも通りの流れで進むと思っていたら「お客様の反応が予想と違った」ということもあるのだ。

こうなると慌ててしまう。

頭の中で「それは準備していなかった」と思いながら対応する。

こんな時はうまい答えは出てこない。焦って余計なことを言ったりしてしまう。

そして商談が終わってから「もっと準備しておけばよかった」と後悔するものだ。

では、どうすればこの落とし穴を回避できるのか?

それは「どれだけ経験を積んでも決して手を抜かない」と思いながら準備するということ。

たとえ同じような商談が100回目だとしても。“1回目と同じ気持ち”でしっかりと準備をする。

気持ちだけでなく、チェックリストを作るのも効果的。それを見ながら1つ1つ念入りに確認する。これで失敗する確率は大幅に減るものだ。

一流のスポーツ選手ほどーーー(『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』2025年3月21日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください、初月無料です)

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群馬県高崎市生まれ。工学部機械科卒業後トヨタホームに入社し、営業の世界へ。 自分に合う営業方法が見つからず7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。 お客様へのアプローチを訪問から「営業レター」に変えることをきっかけに4年連続トップの営業マンに。 2006年に独立。営業サポート・コンサルティング株式会社を設立。 現在、上場企業への定期研修、講演、コンサルティング業務、経営者や営業マン向けのセミナーを行っている。 個人の営業マン向けとして【営業通信講座】や個人コンサルティングも実施。 2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を教えている。 また(社)営業人材教育協会の理事として営業を教えられる講師の育成も取り組む。 2019年までに56冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。

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