日本人の死亡原因は今まで「がん」「心臓病」「脳血管障害」などでしたが、昨今の死因トップは「認知症」であることが発表され、多くの人に衝撃を与えています。認知症になるのを防ぐには、どのような生活を送れば良いのでしょうか? メルマガ『ドクター徳田安春の最新健康医学』の著者であり現役医師の徳田安春先生は、認知症にかかりやすい「危険因子」を紹介しながら、それを減らす生活を送ることについて提案しています。
この記事の著者・徳田安春さんのメルマガ
認知症を防ぐ健康生活を導入せよ
日本人の死因のトップは認知症
近年の日本人の死亡原因についての研究では、認知症がトップの原因であることがわかった。癌や心臓病、脳血管障害、ではないのだ。もちろん、認知症そのものが人間の生命を奪うのではない。
認知症が進むと寝たきりや車椅子生活となる。そして、むせ込みによる誤嚥、食欲低下、低栄養、床ずれが起こる。抵抗力や体力が低下したポイントで、直接の死亡原因である肺炎や敗血症、心不全などを引き起こしてしまう。結局、大元の原因は認知症なのだ。
認知症にかかるのを防ぐにはどうすればよいか?それは認知症の危険因子をできるだけ減らすことだ。危険因子は複数あるので、危険因子を減らすためには、生活改善の工夫を多面的に行う必要がある。
認知症の危険因子を減らす
ここで認知症の危険因子を挙げる。難聴、高血圧、喫煙、肥満、うつ病、運動不足、糖尿病、過剰な飲酒、頭部外傷、大気汚染、社会的孤立、学習機会の不足、だ。これらを一つ一つ意識して減らすことである。
難聴予防には、騒音曝露を避けること。イヤホンやスピーカーでの慢性的な高音量曝露は危険だ。高血圧、喫煙、肥満、うつ病、運動不足、糖尿病、過剰な飲酒、についてはそれぞれ、減塩、禁煙、適正体重維持、マインドフルネス、運動、糖分制限、節酒が有効である。
頭部外傷を避けるため、頭部に打撃を受ける格闘技やコンタクトスポーツの参加はなるべく避ける方がよい。特にボクシングがリスクが高い。どうしてもやりたい場合には、ヘッドギアを使うとよい。
【関連】ソーセージ、ベーコンなど加工肉の過剰摂取が「認知症のリスク」を上げる可能性。現役医師が紹介する米国の驚くべき研究結果
この記事の著者・徳田安春さんのメルマガ









