妻がものすごい「教育ママ」に激変し考えが合いません、どうしたらいいでしょうか。そんなご相談が世界的なコンサルティング会社マッキンゼーに勤めていた赤羽雄二さんのもとに届きました。赤羽さんは自身のメルマガ『『ゼロ秒思考』赤羽雄二の「成長を加速する人生相談」』の中で、妻が過剰な教育ママになる理由とその対処法について紹介しています。
妻が子どもの教育に過剰に熱心で子どもと頻繁にぶつかります。私はそこまでしなくてもと思うのですが、そういうふうに言うと「無責任だ、あなたは子どものことなんか何も考えていない」と逆上します。
Question
結婚14年、小4の男の子と5歳の女の子がいます。2歳下の妻が「ものすごい」がつく教育ママです。中学受験が命らしくて、公立中学校にのんびり行った私から見ると理解できません。温厚で素晴らしい女性だと思っていたのですが、子どもが幼稚園に入るころから激変しました。あまりにがみがみ言うので、「本人もそのうちやる気を出すだろうから、もう少しまかせておいたら」というと、「無責任だ、あなたは子どものことなんか何も考えていない」と逆上します。似たような価値観のママ友が何人もいるらしく、聞く耳はもちません。いろいろ言いたいことがあるのですが、どうしたらいいでしょうか。考えを変えてもらうことはできないのでしょうか。
赤羽さんからの回答
ご相談どうもありがとうございます。お気持ち大変よくわかります。大変よくわかりますが、これはほぼどうにもなりません。唯一できるのは奥様へのアクティブリスニング徹底で、安全基地となり、奥様がもう少しゆったりとした気持ちになることでしょう。
アクティブリスニングを徹底していると、不安、不満を思う存分話すことができ、心が落ち着きます。
過剰な教育ママになるというのは、本人が自信がなく、子どもに期待しすぎているからです。どちらも愛着障害そのものです。愛着障害への対策は、安全基地ができることですので、相談者さんが覚悟を決めて取り組んでいただければ良いです。
世の中の大半の夫は、それが嫌で、全くやりません。それどころか、自身の会社での不満、ストレスを家で妻や子どもにぶつけ、家庭の雰囲気をものすごく悪くし、家庭に居場所がない様子です。
オンラインサロンやセミナーに参加された方から頻繁に相談されるので、よくわかります。
「言いたいことがある」などはもっての他、騙されたと思って奥様の話を全部聞いてあげてください。
意見を言うのはおろか、我慢することも、感想を言うことも、質問することもだめです。
我慢するのがだめな理由は、それが相手に伝わるからです。感想を言うのがだめな理由は「あなた何もわかってないわね」などとなってしまうからです。質問がだめな理由も同じです。「そんなこともわかってなかったの?いい加減にしてよ」となるからです。
こちらにアクティブリスニングや愛着障害、安全基地などについていろいろ書いていますので、ご覧ください。
この記事の著者・赤羽雄二さんのメルマガ
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