旧統一教会からトランプに支払われた3億円の「出演料」
今年2月4日、5日の両日、天宙平和連合などの協賛で、ワシントンのヒルトンホテルで開催された「国際宗教自由(IRF)サミット2025」では、米政府諮問機関「米国際宗教自由委員会」の委員長をつとめたカトリーナ・ラントス・スウェット氏が共同議長をつとめ、旧統一教会に対する日本政府の対応について「特定の信仰コミュニティーを執拗に攻撃し、民主主義の根幹である法の秩序や法の下の平等を破壊しようとしている」と厳しく批判しました。そして「信教の自由を重視するトランプ大統領が日本に強い圧力をかけてくれることを期待する」と述べたのです。
また、日本から参加していた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の田中富広会長は、日本政府の対応を「魔女狩り的な宗教弾圧」だと批判しました。そして、岸田文雄前首相が法解釈を変更して「民法による不法行為」まで解散理由に含めた件について「(岸田前首相は)越えてはならない一線を越えた。事実、われわれ家庭連合は解散理由になる刑事事件は一件も起こしたことがない」と主張し、米政府と国際社会への支援を訴えました。
これを受ける形で、岸田前首相の法解釈の変更を厳しく批判した米国務省の2023年度の「信教の自由に関する年次報告書」を紹介するギングリッチ元下院議長のビデオメッセージが流されました。そして、トランプ大統領の忠犬としてウクライナのゼレンスキー大統領にも噛みつくジェームズ・バンス副大統領が「信教の自由を守り抜くことはトランプ政権の最重要課題だ」とスピーチしたのです。
そもそもの話、安倍晋三元首相と1期目が終わったばかりのトランプ元大統領が、仲良く揃ってビデオメッセージを送ったのが、3年前に韓国ソウルで開催された、今回と同じ天宙平和連合のイベントだったのです。安倍元首相は「朝鮮半島の平和的統一に向けて努力されてきた韓鶴子総裁に敬意を表します」と述べ、トランプ元大統領は「素晴らしい人物である韓鶴子氏に感謝したい」と述べました。そして、後からトランプ元大統領には教団から約3億円の出演料が支払われていたことが発覚したのです。
この時もトランプ元大統領は、ポンペオ前国務長官やギングリッチ元下院議長を出席させていましたし、旧統一教会の他のイベントにもペンス前副大統領やチェイニー元副大統領など、共和党の重鎮を必ず出席させて来ました。こうした事実を知ると、旧統一教会の数々のイベントにセッセと出席していた萩生田光一氏や杉田水脈氏や山際大志郎氏や山本朋広氏や武田良太氏を始めとした180人を超える自民党の国会議員たちも、当時の安倍首相の指示で出席していたのでは?…と勘ぐりたくなってしまいます。
いずれにせよ、トランプ大統領が今も旧統一教会とベッタリ癒着していて、ホワイトハウスに「信仰局」を新設した目的が、旧統一教会を守るためだということは一目瞭然です。そうでなければ、韓鶴子総裁を「マザームーン」と呼ぶほどの旧統一教会シンパ、ポーラ・ホワイト牧師を局長に据えて、米政府機関のトップとして天宙平和連合のイベントに派遣する必要などないからです。
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