中国で日産・ホンダ・トヨタがこぞって搭載する自動運転「Momenta」の魅力

 

いち早くマップレス

注目すべきは、Momentaが「高精度地図に依存しない」=「地図レス(map-free)」方式を確立している点だ。

これにより中国全土はもちろん、欧州、日本、中東といった異なる交通インフラ環境にも柔軟に適応可能となり、「中国全土どこでも走れる」から「世界中どこでも走れる」へと進化した、という。

マップレスADASは中国でも主流の方法になりつつあるが、Momentaはそれをいち早く実施。

しかし通常、マップレスだから世界中どこでも走れる、とはならない。

ここまでMomentaが強弁するのは、パートナーがグローバルOEMが多いため、世界各国ですでに走行データを収集できる、している体制も構築していると思われる。

最新AIモデルの発表

今回の上海ショーでは、強化学習を活用した最新のAIモデル「Momenta R6」を発表。安全性と安心感において人間を超える可能性がある、とした。

さらにロボタク事業についても、2025年内に業界初のプリインストール量産型ロボタクシーをリリース予定。2025年末には無人運転車両の試験運用を開始するという。

中国において、ロボタク事業者のOEMに対するADAS供給という事例はあるが、ADAS供給というしっかりとした収益源を確保しての、満を持して(収益性に乏しい)ロボタク事業を行うというのは珍しい。

明確な将来ビジョン

今後、スマートドライビングがハード主体の競争から、AIと、ソフトウェア×データエコシステム型の競争へと移行するなかで、Momentaの存在感はさらに高まっていく可能性がある。

“Better AI, Better Life.”を掲げるMomentaは、単に便利な運転支援を提供するだけではない。

10年で100万の命を救い、移動の自由と効率を再定義するというビジョンをもとに、世界のモビリティの在り方そのものを変えようとしている。

グローバルOEMもこの点を高く評価している可能性がある。

出典: https://www.pcauto.com.cn/hj/article/2881724.html

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image by:  Robert Way / Shutterstock.com

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