立川小学校襲撃事件の新情報。探偵が関係者から入手した「校内放送」「酩酊した輩」「アポ無し」緊迫の一部始終

 

誰もが違和感を持った「朝9時」という話し合いの時間

ちなみに私の情報源によると、5月8日は避難訓練がある日で、当初は避難訓練なのかと思ったそうだが、校内放送で「これは訓練ではない」という旨が流れ、騒然となったそうだ。

また、報道によれば9時に母親は学校と話をしていたそうだが、この時間に誰もが違和感を持ったそうだ。

時間割では1時間目が8時40分から9時25分であるから、授業の真っただ中のことであったろうから、話し合いのアポイントなどは無く、怒鳴り込んできたのではないかとのことであった。

また、侵入した46歳の男と27歳の男は、いわゆる輩風であり、酒に酔った様子であったそうだ。2階にある2年生の教室から廊下は、お酒の匂いが残っていたとの証言もあった。

また、46歳の男は警察に「制止されたので振り払っただけ」と容疑を否認しているようだが、各証言によれば、この46歳の男が30代の母親(保護者)と知り合いで、学校との交渉の不満をもっており、特定の女児の名前を叫び、担任を狙い撃ちして酒瓶や拳で殴ったという。つまりは狙い撃ちをしており、酒を飲んだのも、後に酩酊状態で前後不覚を主張しようと計画していたとも考えられる。刑法39条の心神喪失、心身衰弱による無罪減刑を狙っていたのであれば、より悪質である。

まず、教育委員会と学校は、一切の容赦をする事はなく、この件に当たって被害届を警察に出して前代未聞の事件としてしっかり刑事罰を求めるべきだ。

そして、報道機関においては警察記者クラブでの様々な制約があるだろうが、少なからず、実行犯にあたる2人の男らの名前やその背景を報じていいように、警察広報と交渉してもらいたい。

一方、仮にいじめがあってその対応が疎かになっていたのであれば、こうした事件があったとしても別事件としてしっかり調査をする必要がある。ただし、この保護者がとった行動は凶行であり、その責任は取るべきであろう。

私はもう20年以上いじめの被害者やその保護者からの相談を受け対応しサポートしてきているから、憤りを感じる学校の態度や隠ぺい工作の汚さは目にしているが、例えどんなことがあれ、絶対に暴力に訴えてはならないのである。ましてや、白昼、無関係のこどもがたくさんいる小学校を襲撃するなど、絶対にあってはならないことだ。

ハッキリ言って、この凶行には私はいじめ被害者の皆さんに批判されるかもしれないが、強い怒りを感じている。これまで多くの被害者やその保護者が握りしめた拳の中で、爪が食い込み血が流れる思いをしながらも、粘り強く積み重ねてきた様々な実績を1つの暴走で全てを崩壊させてしかねない凶行は、多くの人の涙や汗を共にしてきた者として赦しようがないのである。

一方で、なんでこんな馬鹿なことをしたのであろうか、そこまで追い詰められていたのであろうかとも思う。

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