「楽をして金を稼ぐ方法なんてない」「金は額に汗して自分で働いて稼ぐものだ」――多くの日本人が、いまだそのような“神話”を信じている。そして、目の前に存在する「まったく働かずに金を稼ぐ方法」から目を背け続けている。記事内で解説する「ある理由」から、この奇妙な状況は今後も変わらないだろうが、「働かずにぶらぶら暮らしていきたい」と考える少数派の人間にとってはむしろ好都合だ。資本主義社会を「永遠の野良犬」として自由に生きていくための立ち回りを作家・投資家の鈴木傾城氏が詳しく解説する。(メルマガ『鈴木傾城の「フルインベスト」メルマガ編』より)
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです
プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい)
作家、アルファブロガー。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」を運営している。
断言する。「楽に金を稼ぐ方法」はたしかに存在する
働かないでぶらぶら暮らしたい人間にとって、自分が働かなくても定期的にカネが入ってくる状態が永遠に続くのは最高だ。
資本主義社会では、自分が働かないでもカネが入ってくる仕組みは、不動産収入だとか、事業収入だとか、印税だとか、ライセンス料だとか、いくつもあるのだが、普通の人が手に入れられるもので、もっとも実現性と再現性が高いのが「配当収入」だ。
高配当株や高配当ETFを保有して、そこから配当収入を永遠にもらうシステムを構築する。そうしたら、定期的にカネが入ってくる状態が永遠に続く状態となる。これは、高齢者にとっても、FIREを目指す人間にとっても、働きたくない野良犬みたいな人間にとっても目指すべき最高の状態であると言える。
そんなのは不可能だと思う人もいるかもしれないが、そんなことはないと断言する。なぜなら、私自身がそれを実現しているからだ。
知っている人は知っていると思うが、私は太い人脈か何かがあるわけではない。ひとりでふらふら生きているだけであり、そんな人間に人脈なんかあるはずがない。皆無だ。
親から何らかの資産をもらったというのも相続したものもない。かといって、何らかの特別な才能・知識・経験・能力があったわけではない。ビジネスに邁進したわけでもない。ほぼ人生のほとんどを社会からドロップアウトした状態で生きてきた。
ところが、私は自分が働かないでもカネが入ってくる仕組みを自分のために作ったので、それで「永遠の野良犬」として生きていくことが可能になった。
別に悪事を働いてそれを成し遂げたわけではない。私がやったのは、ただ資本主義の仕組みを利用して、自分が働かなくても定期的にカネが入ってくるシステムを作っただけなのだ。
システムと言うと何か難しいことをしたように思えるかもしれないが、ただの野良犬の私に複雑怪奇な芸当ができるわけがない。自分が働かなくても定期的にカネが入ってくるシステムは、簡単な話だったのだ。(次ページに続く)