転売行為には、犯罪グループが絡む危険性もある
この他にも、同記事では「転売ヤーたちによるフリマアプリなどの転売の売れ行きが思いのほか良くなかったからなのか」の見解もあります。確かに、それもあると思ます。
今回の転売問題が話題となり、フリマでの購入を控えた人もいたと思います。転売された商品を買わないことが、組織的な転売行為を止めることにつながります。
こうしたなかで懸念しているのは、海外の犯罪グループなどによる組織的な転売行為です。
今、トクリュウと呼ばれる犯罪グループの存在があり、詐欺や悪質商法による被害を生んでいます。当然、こうしたグループの一部が、転売を目的に活動していることが絶対にないとはいえないと思っています。
おそらく商品を転売するためのアカウントには、闇バイトなどで募った不正なアカウントが使用されていることが考えられますので、今後、関係各所が、より強い転売対策を講じることが必要です。
また転売用の商品を買う人を募る時に、口コミだけでなくSNSなども利用されているはずです。こうした中には、本来、チケットなどの転売が禁止されている商品の購入などを持ち掛けることもあるでしょうから、商品によっては、法律に抵触するような行為をさせる闇バイトにもなりかねません。
おそらく購入する商品は突然、伝えられるはずですので、気づいたら犯罪行為ということもあります。身元のわからない相手からの仕事は絶対に受けないようにしてください。
(この記事はメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』2025年5月28日号の一部抜粋です。続きは、ご登録の上お楽しみください、初月無料です)
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