営業は「聞く力」で9割が決まる。商談でも部下指導でも活きる『質問力』という成功のカギ

 

Aさんは勉強熱心な人。コーチング理論などを応用し「君はこのタイプだからこのように行動して」と指示を出していた。

それが間違っているわけではない。部下と関係ができないうちに指示を出す。これが問題の本質だったのだ。

まずは部下の本心を聞き取るようにする。それから始めるべき。早とちりをしてはならない。

これは営業で例えるとよく理解できる。お客様と話がうまく進まないとする。その理由をこのように考える。

「この客は価格に不満があるな」

「この人は商品の理解が足りないのかもしれない」

しかし、実際はこのようなことではない。

たとえば「価格が高い」と言っていたお客様、実は「予算を出す理由が社内で弱い」ということもある。

別のケースでは、「機能に納得していない」と思われた顧客が、本当に困っていたのは「上司を納得させる資料が足りないこと」ということだったりする。

ようするに、表に出ている言葉は氷山の一角に過ぎない。問題の本質はもっと別のこと。しかも相手自身も気づいていないこともある。

だからこそ、営業で成果を出す人ほど“質問力”に優れている。

いろいろな角度から質問することで見えてくるもの。

ポイントは“なにか引っかかる”という部分に深く切り込むということ。

そうして本音に辿り着いたとき営業で結果は出る。また人はあなたのために動いてくれるのだ。

基本原則として“部下がやるべきことは、こちらが決めるのではない”ということ。

コンサルティングでも営業でも「こうすればいい」とアドバイスするのは簡単。

しかしそれではーーー(『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』2025年5月30日号より一部抜粋。続きはご登録の上お楽しみください、初月無料です)

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群馬県高崎市生まれ。工学部機械科卒業後トヨタホームに入社し、営業の世界へ。 自分に合う営業方法が見つからず7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。 お客様へのアプローチを訪問から「営業レター」に変えることをきっかけに4年連続トップの営業マンに。 2006年に独立。営業サポート・コンサルティング株式会社を設立。 現在、上場企業への定期研修、講演、コンサルティング業務、経営者や営業マン向けのセミナーを行っている。 個人の営業マン向けとして【営業通信講座】や個人コンサルティングも実施。 2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を教えている。 また(社)営業人材教育協会の理事として営業を教えられる講師の育成も取り組む。 2019年までに56冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。

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