今に始まったことではない小池都知事の無駄遣い
こんなに税金を使って、たった32組?…と思った人も多いかもしれませんが、それだけでなく、このアプリによって出会った124組が「真剣交際中」なのです。この人たちが結婚すれば、成婚率はグンとアップします。でも「真剣交際って何?」というわけで、「TOKYO縁結び」の資料を見てみると「真剣交際」とは「新たな紹介及び他のお相手との交際を中止した組の数」と書いてありました。
つまり、まずは入会して複数の相手と出会ってやりとりをして、そのうちの誰か1人に絞った時点で「真剣交際」にカウントされるのです。でも、そうだとしたら「真剣交際」から結婚に至るカップルは、この124組のうち1割もいれば良いほうだと思います。だから、あまり期待はできませんね。
しかし、通常は卒業までに4年かかる名門カイロ大学を、1年留年したのにも関わらず計3年間で首席卒業したと自称する小池百合子都知事に「抜かり」などありません。この「TOKYO縁結び」と、これまた小池都知事の鶴の一声で48億円もの税金が投入された都庁のプロジェクションマッピングとをコラボさせた400人規模の婚活イベントが、都議選の1週間後の6月29日に開催されるのです!
その名も「都庁プロジェクションマッピングで恋の予感!キラめく謎解き縁結び in 西新宿」!!
…そんなわけで、もはや「親戚のおせっかいババア」みたいになって来た小池百合子都知事ですが、彼女の無駄遣いは今に始まったことではありません。現在は26億円超の建設費と年間2億円の維持費を投入して、お台場に巨大噴水「ODAIBAファウンテン」を造る計画を強行しています。多くの批判の声に対して、小池都知事は「年間3,000万人の観覧者を見込んでいる」と述べて経済効果を主張しました。
でも、年間3,000万人ということは、毎日10万人近い人が見に行かないと達成されません。本当にそんなに多くの人が見に行くのでしょうか?あれほどたくさんのパビリオンがある「大阪万博」でさえ、1日10万人に届かない日も多いのに…なんて思っていたら、これまた「百合子マジック」でした。この「年間3,000万人の観覧者」というのは、お台場まで行かなくても、対岸から眺めた人たちも含んでの想定人数だったのです!
つまり、対岸から噴水をチラッと見た人も、車を運転しながら噴水をチラッと見た人も、ぜんぶまとめて3,000万人という話だったのです!何だそれ?…というわけで、ようするに莫大な税金を投入する上で、それらしい経済効果を謳うために、観覧者数を大幅に水増しして捏造したというわけです!これが毎度おなじみの「百合子マジック」なのです!
2012年12月の総選挙で政権に返り咲いた安倍晋三首相は、アベノミクスによって民主党政権時代より経済成長したように見せかけるため、いの一番に「名目GDPの試算方法の変更」に着手しました。それまで名目GDPの試算に加えなかった不動産取引や設備投資など、あらゆるものを名目GDPに加えることで、安倍晋三首相は国民総生産の総額を大幅に水増しして、あたかもアベノミクスによって経済が好転したようにデータを捏造したのです。
そして、この「それまでと試算方法を変更して成果が出たように捏造する」という安倍首相直伝の詐欺行為を踏襲したのが「女安倍晋三」こと小池百合子都知事でした。小池都知事は1期目に「7つのゼロ」、2期目に「12のゼロ」と、これまでに数々のゼロ公約を掲げて来ましたが、3期目を迎えた9年目の現在まで、ただの1つも公約を達成していません。安倍首相と同じく「言うだけ女番長」だったのです。
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