ボーカル&コーラスグループ『DEEP』のTAKAこと、リーダーの木村貴浩(41)が「コンビニで万引き」したことを週刊文春にスクープされ、活動休止が発表されました。“少年時代の出来心”でも“生活に困窮した末の犯行”でもない――。なぜ立場のある有名芸能人が「万引き」に走ってしまったのでしょうか?芸能記者歴30年超のベテランジャーナリスト・芋澤貞雄さんが、その深刻な事情を解説します。
『DEEP』TAKAこと木村貴浩、コンビニでの「万引き」発覚で窮地
“Love Dream Happiness”の頭文字から創設された芸能事務所『LDH JAPAN』所属のグループ、『DEEP』のTAKAことリーダーの木村貴浩が、東京・渋谷区内のコンビニで万引きをしたことを『週刊文春』がスクープしています。
記事によれば、この店は収支の総合計が合わないことがあり、万引きに対する厳戒態勢が敷かれていたようです。
おにぎりや飲み物など1,000円相当の商品を、会計を済ませたふりをして店外に持ち出したTAKAに店員が声掛けし、最寄りの警察署に通報したといいます。
店側は被害届を出さず、TAKAも「二度としません」と約束したことから刑事事件には発展することはなかったとされていますが、記事の行間からは、もしこれが公にならなければ、何事もなかったかのように今後も活動を続けていたようなニュアンスが感じられます。
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有名芸能人は「なぜ」万引きに走るのか?女優・石原真理子の場合
「有名芸能人の万引き事件」として私が真っ先に思い出すのは、今から8年ほど前、墨田区錦糸町駅前のスーパーから、女優・石原真理子が弁当とお茶をレジを通さず店外に持ち出してしまった騒動です。
『ふぞろいの林檎たち』や『翔んだカップル』での熱演、有名グループのヴォーカリストとの不倫、大恋愛、そして婚約破棄と、芸能界を常に賑わせてきた石原ではありましたが、聖心女子学院高等科を卒業後、アメリカの名門大学で心理学と天文学を学んだ才女がいつから正道を逸脱してしまったのか――芸能関係者たちに大きな衝撃が走ったことを憶えています。
もう40年近く前にもなりますが、ヴォーカリストとの不倫について石原に直撃取材した私は、彼女の全身から漂ってくる何とも魅力的な“甘い香り”に困惑したことを思い出してしまいました。
あんな“甘い香り”と“甘いオーラ”をまとった彼女に、吸い込まれそうな大きな瞳で見つめられたら、引き込まれない男性はいないのでは…と思うほど。それとのギャップが大きすぎて、弁当とお茶を手にスーパーを後にする姿がどうにも想像できませんでした。
この騒動では、石原の万引きにマスコミが様々な意味づけをするため、その「理由探し」の取材合戦が続きました。
ある媒体は、10年以上も芸能界において音沙汰が無かった彼女の懐事情に注目し、“生活が困窮”しているという説を強く主張しました。
一方、私などは(“甘い香り”にほだされた訳ではありませんが)彼女のメンタルの問題を主張していました。
これは、石原以前から「有名芸能人の万引き事件」をたくさん取材してきた経験によるもので、彼らの中に“経済的に困窮”しているという理由でモノを盗んだ人などまったくいなかったからです。(次ページに続く)
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では、お金に困っているわけでもない芸能人が、なぜ万引きをはたらいてしまうのでしょうか?
たとえば、現在もドラマや映画で活躍している某中堅役者は、「スーパーとかコンビニに行くと、並んでいる商品がまるで“ご自由にお持ち下さい”と言っているようで、何にも考えず、普通に手に取ってそのまま店を出てもいいような気がしてしまうんだよね…」なんて話してくれたこともありました。
今でもその姿を拝見するたび、“もう万引きしてないよな…?”なんて思ってしまいます。
文春の記事によれば、TAKAは警察署ですぐに代金を支払ったといいますから、やはり彼の場合も「お金は無いけど腹が減って…」という理由ではなかったことがわかります。
約8年前の石原の騒動のとき、“万引き”や“窃盗”というキーワードを詳しく調べたことがありますが、その“犯行動機”の種類があまりにもたくさんあることに驚くとともに、「これは病気なのかもしれない…」と感じた記憶が蘇ります。
クレプトマニア――窃盗症・盗癖とも言われる精神疾患とか、常習化してしまう何らかの依存症、うつ病、精神障害、摂食障害、強迫神経症等…。
LDHが発表したコメントには、TAKAが“極度の精神的ストレス下にあった”とあります。次いで示されたのは“治療と静養が必要で、心身の回復と再犯防止に努めるため、活動休止”という発表もありました。
“やってはいけないこと”をしっかり自己認識して、その動機となった“精神的ストレス”も克服し、派手ではなくとも、正しい道を歩んでいって欲しい…そう願っています。
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プロフィール:芋澤貞雄
1956年、北海道生まれ。米国でテレビ・映画のコーディネーター業を経て、女性週刊誌などで30年以上、芸能を中心に取材。代表的スクープは「直撃! 松田聖子、ニューヨークの恋人」「眞子妃、エジンバラで初めてのクリスマス」。現在も幅広く取材を続ける。https://twitter.com/ImozawaSadao
image by : DEEP TAKA プロフィール – LDH公式サイト