軸が太くなりすぎた時は、脇芽を取らずに15cmくらいまで伸ばしてやると、栄養が脇芽に取られて、軸がそれ以上太くならないので、その後で、脇芽を取ってしまう。脇芽を伸ばしたままにしておくと花が咲いて、栄養が分散してしまうので、軸の太さを調整した後は、脇芽を全部取って、それでも葉が茂るようだったら、葉軸の先半分くらいを取って調整する。
1本仕立ての場合は下から6~7段くらいまでの花房を残し、その上の軸を切ってしまう(摘芯する)。2本仕立ての場合は5段目で止めて、その上を摘芯する。欲張ると、花が咲いても実が成らなかったり、実が成っても大きくならなかったりする。肥料やりが上手くいけば、2本仕立ての場合は1株から200~300個くらいのミニトマトを収穫できる(1本仕立ての場合は150個くらい)ので、2本仕立ての方が効率はいいが、失敗すると、大きな実ができない。なんてことを試行錯誤しながらやっているわけだ。
今年は他にも前述のように「天使のほっぺ」というミニトマトの苗をホームセンターで買ってきて植えたのだが、これが正解で、皮が薄くてとても甘い実が成った。2本立てにしたので、250個くらい実が付いた。他にも「プチプヨ」というとても高価なミニトマトを春先に女房が買ってきて、これがとても美味しかったので、女房が種を取って発芽させて、10本くらいの苗を作ってプランターに植えた。
プチプヨは栽培が難しいということだったので、上手くいかないだろうと思っていたが、これが案外うまくいって、小さな実が付いて来た。今朝、見ると、ほんのり色付いて来たので、見込みがあるかもしれないと思ってちょっとワクワクしている。プチプヨはそんなに実付きがいい品種ではないようで、全部で200~300個くらい成れば御の字かしら。有機栽培のミニトマトの種というのももらって撒いたが、草丈はどんどん伸びるのだが、花は少ししか咲かず、実はほとんど付かなかったので、途中で処分してしまったーーー(『池田清彦のやせ我慢日記』2025年7月11日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)
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