それは、「もともと彼の中にあった性質が表面化してきただけ」
さらに言えば、「そこに気づくような視点を‘’依頼者さんが‘’持ってしまった」という考え方です。
女性との浮気をきっかけに性格や言動が変わったのではなく、元々の性格や傾向が、状況の変化とともにより強く出てきただけ。あるいは、それに気づき始めただけ。
人を“変える”というのは、非常に難しいことです。
人の行動や言動、考え方が急に変わったように見えても、それはもともとその人の中に存在していた“何か”が出てきただけかもしれません。
そして、以前はその“変な部分”が目につかなかったのは、彼に「満足していた」からです。
満足感が失われ、不信感が芽生えた瞬間、それまで気にならなかった部分が急に“悪いところ”として浮かび上がってくる。
その結果、「彼は変わってしまった」「女が彼を変えた」と思い込んでしまう。
でも実は──“変わった”のは、相手ではなく、こちらの「視点」かもしれません。
人間を見る視点が変わることで、見えるものが変わってくる。果たして、彼が変わったのか?自分の視点が変わった───彼への感情が変わったのか?
個人的には、多くの場合「元々こういう人だった」が正しいのではないかと思います。
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