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「変な人」でいい。外の世界と繋がる人が「これからの時代」を生き抜ける理由

かつては、クラスメイトや部活仲間と自然に育まれていた友人関係は、大人になってから心の通ったつながりが生まれにくくなり、思った以上に友人づくりは難しいものになっていきます。自己改革小説の第一人者である喜多川泰さんは、自身のメルマガ『喜多川泰のメルマガ「Leader’s Village」』で、難しい友人関係のなかで人生の転機となる出会いが生まれる場所について語り、「変な人」と呼ばれることを恐れない勇気が必要だとしています。一体どういうことなのでしょうか?

外の世界とつながる『変な人』を目指せ

大人になってから、別の言い方をすると仕事を始めてから友人を作るって、実は思った以上に難しい。それは年齢とともに難しくなり、社会的地位が高くなるほどにいろいろなものが邪魔をして、簡単ではなくなる。

もちろん客として仲良くなることはあるかもしれないが、それはどこまで行っても友人とは違う。

たとえば先生であれば、進路指導の際に自分が教えている生徒の保護者に対して言うことと、昔からの友人から、「娘の進路のことで教えて欲しいんだけど」と言われたときに言うことは同じだろうか。

どこまでも本音で言えるほど心を許しているお客様というのはそう多いわけじゃない。

経営者が異業種交流会などに参加して名刺交換をしてもまったく仕事が増えないというのは誰もが経験することだろう。お互いが客を増やしたいと思っている思惑の中では仕事は増えない。名刺を交換したからといって相手のことを信頼できるわけではないから当たり前と言えば当たり前。

そういった交流会がきっかけで仕事につながった事例があるとしたら、もともと友人だったか、友人として仲良くなってしばらく経ったあとだ。

自分の好きな作家の講演会は友人を作るのにいい場所だと僕は思う。

同じ作家が好きな人というのは、心の深いところを流れる好きなものや嫌いなものが似ている。

「同じ本を読んだことがある」

という人と偶然会ったことがある人なら、その感覚がわかるだろう。

読書経験を共有できた喜びは、その出会いが運命の出会いのようにすら感じるほどだ。初めて会った人なのに、話がものすごく盛り上がる。

それなら別の趣味でもいいじゃない、と思うかもしれないが同じ趣味を持つ人というのは思った以上に合わない人が多い。

僕もリバーカヤックを趣味にしているが、川に行くといつも来ている人は同じだが、仲の良い友人になれたかというと難しい(笑)。

「読書が趣味です」と言われても、どんな本を読む人なのか。それによってはまったく話が合わないということだってあるのと同じだ。

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話を戻そう。

そしてその講演会には、同じ作家の作品が好きな異業種の人がたくさん来ている。自分が心を開いてそこにいる人たちと交流してみようと思うなら、その後の人生において大きな財産となる出会いがそこには溢れている。

残念ながらそういう場所であるにも関わらず、「目的は講師の話を聞くことであって、それ以外の人には興味がない」という人もたくさんいる。でも僕は、どちらかと言えば、講師との出会い同様、いや実はそれ以上に、それ以外の人との出会いの方が大切だと思う。

その理由については、何年もかけてそれを続けるうちに、「本当にそうだなぁ」と感じてもらえることだと思うので、ここで説明するのはやめておくが、とにかく講演会で出会った参加者同士の出会いというのは人生における大きな財産となることだけは覚えておいてほしい。

おそらくこのメルマガを読んでいる村民(Leader’s Village の読者のことをそう呼んでいます)の皆さんは、喜多川泰の本が好きで、村長の講演会にも参加されたことがある方がほとんどだと思う。そんな活動をしているあなたは、あなたの職場においてはきっと「変な人」扱いされていることでしょう(笑)。

ほとんどの同僚は、「休みの日に、人の話をお金を払って聞きに行く」という習慣はない。外の人たちと出会う必要性すら感じず、数年間居続けたその世界の中の常識で生きていくことで何の問題もないと思っている。

でも、これからの世の中は、自分のいる世界から飛び出して、外の世界で生きるたくさんの人たちと友人になる生き方を選んだ「変わった人」になることが、幸せに生きる上で大事になってくる。もちろんその方法が好きな作家の講演会である必要はないのだが。

理由は…

先週書いた通りだ。

今週のメルマガは先週のメルマガの続きだということは、先週予告しておいた通り。

だから、この記事を読み終わったあと、もう一度先週の記事を読んでみてほしい。同じ問いに対する別の答えを示した内容になっていることがわかると思う。

今の時代は、あらゆることを自分で決めなければならない「全人生デザイン時代」であると言った。

そこで大事になるのがリベラルアーツ。つまりあらゆる分野の知識を知ること。

そういう包括的な知識がなければ、何かを決めることは難しい。

「家一軒建てるのに自分ですべて決めなければならないとしたら?」ということを例に説明したのが先週の記事。

ところが一人であらゆる知識を得るというのは限界がある。

だから、いろんな分野のエキスパートが友人の中にいた方がいいーーー(『喜多川泰のメルマガ「Leader’s Village」』2025年7月25日号より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください、初月無料です)

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image by: Shutterstock.com

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1970年生まれ。2005年「賢者の書」で作家デビュー。「君と会えたから」「手紙屋」「また必ず会おうと誰もが言った」「運転者」など数々の作品が時代を超えて愛されるロングセラーとなり、国内累計95万部を超える。その影響力は国内だけにとどまらず、韓国、中国、台湾、ベトナム、タイ、ロシアなど世界各国で翻訳出版されている。人の心や世の中を独自の視点で観察し、「喜多川ワールド」と呼ばれる独特の言葉で表現するその文章は、読む人の心を暖かくし、価値観や人生を大きく変えると小学生から80代まで幅広い層に支持されている。

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【著者】 喜多川泰 【月額】 ¥880/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 金曜日

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