企業側はどのように即戦力があるか否かを見抜くか
日本は、欧米型の実績優位社会と違い、資格優位社会と言ってもいいかもしれませんが、これからますます資格の優位性は無くなり陳腐化していき、欧米型の実績優位社会になるでしょう。
つまり、資格が大事!肩書が大事!という日本の空気感が、薄くなっていくと思うんです。
例えば、いくら資格が大好きな日本人でも、生成AIがますます進化しAIエージェントが企業内でタスクを自動的にこなすようになれば、
「エクセル上級者の資格をもっています」
「簿記2級の資格をもっています」
「マーケティングの資格をもっています」
「プロジェクトマネジメントの資格をもっています」
と言ったところで、その資格を使って行う仕事そのものをAIがやってくれたら、資格が陳腐化するどころか、そもそも資格の価値がゼロになってしまいます。
いや、もっとひどい言い方をすると、生成AI社会で時代遅れになることが明白な資格を今現在勉強していることを他人に知られたら、「資格取得のために勉強して努力家だね!」と思われず、「もうすぐ時代遅れになることが明白な資格を勉強しているなんて、本当に時代を読めないヤツだな…」と思われる可能性すらあります!
※ 皆さんに資格を与える認証団体側は、あの手この手を使って、「生成AI社会でも役に立ちますよ!」と言ってきますので騙されないようにしてください。
AI社会は1年で市場が激変します。そんな社会で求めらるのは
「即戦力」
この一言につきます。
では雇う側はどうやって即戦力を見抜くかというと、
- 実績
- 人柄
しか判断基準がありません。
そう考えると、以前フィンランドの学校を訪問した際に、校長先生が言っていたことを思い出しました。
「この国(フィンランド)では学歴という言葉が存在しない。就職の面接官は、卒業した大学名には興味は無くて、いまどんな能力をもっているか聞いてくる」
と言っていました。
- 何もかもが変化する時代
- 学んだ内容がすぐに古くなり陳腐化する時代
- あらゆるタスクが生成AIで可能になる時代
確かにそんな時代に、「僕はこんな資格を取得しています!」と言っても、「その資格を使う仕事は、AIを使えばド素人でもできるから!」と言われちゃいそうですね。
だからこそ、「僕はこんな実績があります」と言える人の方が価値が高くなるでしょう。
皆さんは、ご自分の実績を、同僚やクライアントにちゃんとアピールできていますか?
「この業界はね~、実績がモノを言う業界だから…」なんてかっこいいセリフをどこかで聞いたことあるかもしれませんが、実際は、全部の業界です!(笑)。
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