正しい情報より大切なもの。営業で“効く”言葉「よく分かります」の凄まじいパワー

 

この一言で、お客様は「自分の言葉を理解してもらえた」と感じる。

もちろん、「鉄骨は高い」という事実そのものに同意しているのではない。

あくまで「お客様がそう考えていることを理解しました」というスタンスということ。

こういった“一度認める”というワンクッションを置くことで、相手は安心する。

お客様は「この人は私の話をちゃんと聞いてくれている」と思うようになる。

すると、その後でこちらが事実を伝えた際“耳を傾けてもらえる確率”が格段に上がる。不本意だとしても一度お客様の意見を認めたほうがうまくいく。

営業をしていてつくづく感じるのは「お客様は正しい情報を求めているわけではない」ということ。

多くのお客様が求めているのは「自分のことを理解された」と感じることである。

家族や友人との会話を思い出してほしい。

悩みを打ち明けた時、相談した相手から「そんなことで悩んでどうする。こう行動したらいいに決まっている」といきなり正論や解決策を突きつけたらどうだろう?

どんなにいいアドバイスでも「なんかイラっとくる」と感じるものだ。

それよりも、まず「大変だったね、わかるよ」と共感してもらえるほうが何倍も心は落ち着く。

営業の場面も同じ。

お客様は「事実を知りたい」よりも「自分の話を理解して欲しい、聞いて欲しい」と思っている。

だからこそ、「なるほど、よくわかります」という一言が、商談の流れを良くする。

商談中のお客様から「菊原さんの建物の構造は地震に弱いんですよね」と言われたことがある。

これは明らかな誤解だったーーー(『菊原智明の【稼げる人、売れる人に変わる知恵】』2025年9月26日より一部抜粋、続きはご登録の上お楽しみください。初月無料です)

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群馬県高崎市生まれ。工学部機械科卒業後トヨタホームに入社し、営業の世界へ。 自分に合う営業方法が見つからず7年もの間クビ寸前の苦しい営業マン時代を過ごす。 お客様へのアプローチを訪問から「営業レター」に変えることをきっかけに4年連続トップの営業マンに。 2006年に独立。営業サポート・コンサルティング株式会社を設立。 現在、上場企業への定期研修、講演、コンサルティング業務、経営者や営業マン向けのセミナーを行っている。 個人の営業マン向けとして【営業通信講座】や個人コンサルティングも実施。 2010年より関東学園大学にて学生に向け全国でも珍しい【営業の授業】を行い、社会出てからすぐに活躍できるための知識を教えている。 また(社)営業人材教育協会の理事として営業を教えられる講師の育成も取り組む。 2019年までに56冊の本を出版。ベストセラー、海外で翻訳多数。

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