京大教授が自民総裁選後の衝撃シミュレーションを発表。衆議院の議席数は高市総裁ならここまで回復する

 

世論調査に基づいてシミュレートした驚きの結果

例えば、筆者等のデータに基づいて、衆議院の議員数がどれくらい減るかを、筆者の世論調査結果に基づいてシミュレートしてみたところ、次のようになりました。

まず、現在、支持率はおおよそ40%⇒30%へと減っているということを踏まえると、現有191議席がその割合で減り、143議席と推計されます(191×30/40=143)。

一方で、高市総裁の場合、小泉(林)総裁の場合のそれぞれの議席数を、全国世論調査結果に基づいて推計すると、以下の様になりました。

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           自民・衆議院獲得予想数
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(現在の支持率の場合     143議席)
高市総裁の場合        175議席
小泉・林総裁の場合      126議席
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高市総裁と小泉・林総裁の差  -49議席
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これをどの様に推計したのかを簡潔に述べると次のようになります

まず、筆者の調査では高市氏ならば、「離れた支持者の3分の2が戻ってくる」という事が推計されています。ついては、現在自民支持率の40%⇒30%への10%の下落分の3分の2が高市総裁なら回復する…と想定すると、推計議席数は175議席となります(現有191×36/40=175)。

一方、当方の調査では「政策別の投票率」も推計されているのですが、それに基づいて、高市総裁が採用する政策の場合、進次郎・林総裁が採用する政策場合のそれぞれで投票率を推計すると、おおよそ「10:7」となりました。つまり、林・小泉氏の、緊縮財政・保守回避路線では、高市氏が言う積極財政・保守路線のおおよそ「7割」の得票率しか得られないと推計されるのです(厳密には72.3%)。

この割合を175にかけると126議席という数字が得られる事になります(高市得票議席175×0.72=126)。

このことは、自民党が進次郎を総裁に選べば、次の衆議院で議席を実に(高市総裁に比べて)49議席も失う事になると推計されるのです!

すなわち、自民党の衆議院議員に取ってみれば、進次郎氏(あるいは林氏)を総裁に選んでしまうことは、日本の国益や自民党の党勢回復以前に、自分自身の議席が危うくなるのです!

もちろん、以上は今回得られたデータに基づく一定の仮定に基づく推計値ですが、真実は多少の誤差はあっても、おおよそこのようなものとなる蓋然性は極めて高いと考えます(メルマガ『藤井聡・クライテリオン編集長日記 ~日常風景から語る政治・経済・社会・文化論』2025年10月1日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はこの機会に初月無料のお試し購読をどうぞ)

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京都大学大学院・工学研究科・都市社会工学専攻教授、京都大学レジリエンス実践ユニット長。1968年生。京都大学卒業後、スウェーデンイエテボリ大学心理学科客員研究員,東京工業大学教授等を経て現職。2012年から2018年まで内閣官房参与。専門は、国土計画・経済政策等の公共政策論.文部科学大臣表彰、日本学術振興会賞等、受賞多数。著書「プライマリーバランス亡国論」「国土学」「凡庸という悪魔」「大衆社会の処方箋」等多数。テレビ、新聞、雑誌等で言論・執筆活動を展開。MXテレビ「東京ホンマもん教室」、朝日放送「正義のミカタ」、関西テレビ「報道ランナー」、KBS京都「藤井聡のあるがままラジオ」等のレギュラー解説者。2018年より表現者クライテリオン編集長。

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