発覚すれば、次はない。プロの探偵が明かす「バレずに追う」調査の鉄則とは?

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現役探偵の後藤啓佑さんが先日受けた調査の対象者は、かなり警戒心が強かったようです。果たしてプロの探偵はバレそうな調査をどう乗り切るのでしょうか? 後藤さんは自身のメルマガ『探偵の視点』で、プロの探偵だからできる「バレずに追う」ための術を紹介しています。

調査がバレない探偵

今回は「調査がバレない探偵」について考えてみたいと思います。

先日、ある浮気調査で、かなり警戒心の強い対象者に当たりました。

後から分かったのですが、依頼者さんが旦那さんに対して「探偵を雇っているから覚悟しておきなさい」と、調査前日に言ってしまっていたそうです。

しかも、その事実を僕たち探偵側は知らないまま現場に入っていました。

調査1日目、対象者の不自然な視線や行動に、弊社の調査員はすぐ異変を察知。

そこで彼は、即座に“遠目からの確認”と“一時的に引く”という調査手法に切り替えました。

この判断ができたのは、まさに経験の差です。

実際の現場に出てみるとわかりますが、どれだけ相手が警戒していようと、やはり「撮れるうちに撮っておきたい」という欲が出てしまう。

依頼者さんのために少しでも多く証拠を残したい──その気持ちは純粋ですが、時にそれが“調査の発覚”という最悪の結果を招いてしまうことがあります。

撮れ高がまだ残っている段階で、あえて引く。これは文字にすれば簡単ですが、現場では本当に難しい判断です。

特に、ベテランであればあるほど「あと少しだけ」と欲が出てしまう。

だからこそ、“勇気ある撤退”ができる調査員こそ、一流だと僕は思います。

探偵の世界には、こんな言葉があります。

「見失っても次がある。発覚すれば、次はない。」

つまり、調査が発覚してしまえば、もう二度と調査はできません。

一方で、見失うだけなら、次のチャンスがある。

それが「セカンドトライ」という考え方です。

調査を成功させるために必要なのは、技術や根性だけではありません。

「今、深追いすべきか」「今は退くべきか」──

その判断力こそ、探偵に求められる本当の実力なのだと思います。

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平成3年生まれ。探偵歴10年。愛知県出身。好きな調査シーンは張り込み。19歳から探偵の修行を始め、他の職業をやることなく社会に出て現在までずっと探偵。中高生の頃から中南米地域に興味があった為、好きな探偵と中南米を合わせよう!ということで23歳のときに中南米で探偵をする為グアテマラ入りをする。グアテマラにて活動後、事業の基盤作りの為帰国。まずはアジアからということで現在はバンコクやマニラなどでの調査を経験しながら、国際探偵への道を走っている。多くの男女トラブルや企業内外の調査を受けている。

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【著者】 後藤啓佑 【月額】 ¥121/月(税込) 初月無料 【発行周期】 毎週 火曜日 発行予定

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