ドラマのように「依頼者を信じた」結果、現実の事件は解けない。その理由を現役探偵が解説!

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よくドラマなどでセリフとして使われる「依頼者を信じることが事件解決に必要」という文言ですが、浮気調査を多く取り扱う現役探偵の後藤啓佑さんからすると、全く必要のないことなのだそうです。後藤さんは自身のメルマガ『探偵の視点』で、依頼者を信じるよりも「トラブル解決に必要なことがある」と語ります。

依頼者を信じた先

「事件解決に必要なことは、依頼者を信じ抜くこと」

これは、よくドラマなどで弁護士や探偵が言うセリフですが、個人的には全く必要無いことだと思います。

こう言うと冷たく聞こえるかもしれませんが事件やトラブル解決に必要なのは、「第三者の視点」です。

初めから依頼者さんが言うことを信じてしまうと、物事を依頼者視点で見始めることになります。

特に浮気などの個人の感情が大きく入るトラブルでは、依頼者目線で物事を運んでしまうと、間違いなく‘’大きな見逃し‘’が生まれます。

例えば、A,B,Cの出入口があるビルがあり、そこから旦那さんは退勤する。

そこをキャッチしたい。という状況で「旦那はAから出ます」という依頼者さんの言葉を鵜のみにし、Aのみを注視してしまうとAから出てこなかった場合に、「いつまで調査を続けるか」という選択に迫られることになります。

退勤するはずの時間を過ぎると、「もしかしたらBやCから出てしまったのかもしれない」という疑念が湧くことになり、調査のやり直しの提案をしなければならなくなります。

Aから出る確率は高いのかもしれませんが、B、Cから出る確率というのは低くても‘’可能性がある‘’という状態。

こういった時、依頼者さんの言うことを鵜のみにせず、きちんと第三者視点でしっかりと‘’可能性‘’を考える。

これが、プロの考え方です。

これはなにも探偵の調査でのみ起きることではなく「人の言うことをそのまま鵜のみにしてしまうのは危険」特に、人間関係で‘’片方の意見のみ‘’を聞いて、残りは想像で補完してしまう。

こういったことがしばしば起きているように思います。

これをしてしまうと、もう片方の人間からの信用は失ってしまう。

「物事は平等に見る」

難しいですが、トラブルの渦中に向かわない為には必要なことだと思います!

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平成3年生まれ。探偵歴10年。愛知県出身。好きな調査シーンは張り込み。19歳から探偵の修行を始め、他の職業をやることなく社会に出て現在までずっと探偵。中高生の頃から中南米地域に興味があった為、好きな探偵と中南米を合わせよう!ということで23歳のときに中南米で探偵をする為グアテマラ入りをする。グアテマラにて活動後、事業の基盤作りの為帰国。まずはアジアからということで現在はバンコクやマニラなどでの調査を経験しながら、国際探偵への道を走っている。多くの男女トラブルや企業内外の調査を受けている。

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