中国の自動車メーカー「理想」が異例“1万台リコール”の衝撃。なぜ隣国では「ありえない」ことなのか?

 

事故原因との関連は不明

これが上海市での同車の事故の原因かどうかはまだ分かっていない。

これに関しては、李CEOのコメントが象徴的だ。

「事故調査には時間がかかる。1~2ヶ月結論が出ないこともある。しかし我々はすでに“事故の原因となり得るリスク”を発見した。

万分の一の確率でも、命は一度きり、リスクゼロ以外あり得ない」。

Q&A形式で詳述、謝罪も

Liは今回、ネット上でのユーザーの議論をベースとして、Q&A形式で計八つの質問に答える形で、今回のリコールの詳細を発表した。

例えばQ1では、「動画を見ると、異常発見から脱出まで数秒しかないのか?」という問いに対して、まず謝罪している。中国メーカーが謝罪する、というのも極めて稀。

その上で、実際には「車両発火の4時間以上前に」クラウド警告が発生し、担当者がユーザーへ連絡済みだったことを明らかにした。

しかし“非衝突での発火”という前例がなく、判断が遅れたことも認めた。

再発防止案として、チームのリスク判断訓練を強化、クラウド警告の対応フローを改善、より早く停車・救援指示を出し、「低確率でもリスクはゼロ許容しない」方針に転換した。

発火事故の影響

今回の上海市における同車の事故は、発火から、車体全体に炎が回る10秒程度の短い時間のもので、乗員が慌てて停車、車外に脱出している様子の動画拡散。

「やはり新エネルギー車(NEV)は危ないのではないか?」というネット世論を再燃させていた。

Liは当初、「ドアが問題なく開いた(ので、乗員が脱出できた)」と発表していたが、確かに衝突などでドアが開かずに死亡するNEV事故が相次いでいたものの、明らかに問題はそこではなかった。

それから一転での、今回のリコール発表、しかも事故後1週間という短い期間のもの。

リコール全公開が標準へ?

中国ユーザー側では自動車のリコールに関しては受容度合いは高まりつつあると思われる。

それは日本や欧米各社が中国でもグローバルスタンダード通り、リコールを頻発しており、リコールに対する認知や受容が急速に進んだためと思われる。

「自動車に不具合はつきもの」その前提に立ち、むしろリコールを忌避せず、大々的にオープンにする。

新興ながらLiは、中国自動車業界のスタンダードを数々樹立してきており、今回のLiの取り組みは中国のリコール文化を変える契機になる可能性がある。

出典: https://weibo.com/ttarticle/p/show?id=2309405227855776186657
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