退職110番(弁護士法人あおば)の退職代行の口コミ・評判や料金を解説

出典：退職110番 | 弁護士運営の退職代行

「今すぐにでも会社を辞めたいけれど、未払いの残業代や有給休暇の交渉が残っている」「会社側と何らかのトラブルを抱えており、民間の退職代行サービスでは対応しきれないのではないか」――。

このように、単に退職の意思を伝えるだけでなく、法的な交渉や金銭請求、あるいは万が一の訴訟リスクまで考えて退職代行を探している場合、弁護士によるサービスが有力な選択肢となります。

「退職110番」は、まさにその弁護士法人あおばが運営する退職代行サービスです 。弁護士が介入することで、一般的な退職代行では対応できない法的な交渉や請求まで一任できます 。

本記事では、「弁護士に正式に依頼すべきか」を判断するために、「退職110番」の具体的な評判、料金体系（オプション費を含む） 、利用の流れについて詳しく解説します。

退職110番の口コミ・評判

退職110番の利用者からの口コミ・評判ですが、その数は極めて少なく、ネット上でもほとんど見当たらないのが現状です。

基本的にはGoogleマップに口コミが寄せられるものですが、そもそも運営元の弁護士法人あおばがGoogleマップに登録されていない状況です。出所不明の口コミを掲載するサイトもありますが、信憑性のあるレビューとして見つけられたのは、SNS上に投稿された以下の2件のみでした。

サービス名が分かりやすい

退職代行のお客さまに、分かりやすく伝える目的とはいえ、、、

退職代行って名前の会社がないのが、びっくり。

私見ですが、退職110番はわかりやすかったです。

引用元：@aochan_korotamaのポスト｜X.com

こちらはサービス名に関する投稿で、「退職110番はサービス内容が直感的にわかる良い名前」だと評価する声です。残念ながら、サービス内容に関する言及ではないため、あくまでも表面上の評価に留まっています。

有休消化＋未払い残業代の請求も含めて退職できた

退職110番で辞めました

有給全消化できて未払いだった残業代も請求してくれた

会社に残してた私物回収もして無事手元に返って来たし最後の給料も間違いなく振り込まれ、しかも会社からは一切連絡来なかった

限界って突然来るから退職代行で辞めるのは権利の代行を行ってもらってるもの

引用元：@evada404のポスト｜X.com

こちらは退職110番の利用者の投稿です。

有給休暇の完全消化に加え、未払い残業代の請求も代行して辞められたとのこと。さらに、会社に置き忘れた私物も回収して手元に戻り、最後の給料も正しく振り込まれた上、会社から直接連絡が来ることも一切無かったと報告されています。

この投稿から会社との交渉が必要な事案に対しても、弁護士法人運営の退職代行サービスとしての強みを活かしながら対応してもらえることが分かります。

低評価の口コミについて

調査した時点では、退職110番に関する低評価の口コミは一切見当たりませんでした。

そもそも口コミ数が極めて少ないという側面があるものの、口コミは低評価の方が報告されやすい性質があります。その点を踏まえると、悪評が無いことはプラス要素と捉えても良いでしょう。

退職110番とは？弁護士法人あおばの退職代行サービス内容

出典：退職110番 | 弁護士運営の退職代行

「退職110番」は、弁護士法人あおばが提供する退職代行サービスです。

運営元が弁護士法人であるため、一般的な民間企業運営の退職代行サービスでは法律上対応できない「交渉」や「請求」を行えるのが最大の違いです。

例えば、民間業者は会社に「有給を消化したい」という利用者の希望を伝えることはできても、会社が「認めない」と拒否した場合は非弁行為に該当する可能性があるため交渉することはできません。その点では「退職110番」は弁護士が直接対応するため、法に基づいた交渉が可能となります。

ただし、これらの「交渉」や「請求」の対応は基本料金に全て含まれるわけではありません。次の項目で、基本料金とオプション費の具体的な範囲を詳しく解説します。

• 基本料金の対応範囲
• オプション費の対応範囲
• 返金保証について

基本料金の対応範囲

基本料金は、雇用形態（正社員、契約社員、パート・アルバイト）に関わらず一律43,800円(税込)です。

この料金に含まれる対応内容は、弁護士による退職意思の伝達、退職日の調整、有給休暇の消化申請、離職票など必要書類の請求手配、また会社への通知に使われる内容証明郵便の送付費用も含まれています。

なお、対象となるのは正社員、契約社員、パート・アルバイトの方です。業務委託、業務請負契約の方は対象外となるため注意が必要です。

オプション費の対応範囲

オプション費は、基本料金に含まれる「退職の事務手続き」を超え、金銭の請求や法的な交渉が発生する場合に必要となります。

主なオプション費は、大きく分けて「成功報酬型」と「定額型」の2種類があります。

成功報酬型は、未払いの残業代・給与・退職金、ハラスメントの慰謝料などを請求し、金銭を回収できた場合に回収額に応じた費用が発生します。例えば、交渉による回収の場合は回収額の20%（税別）が成功報酬となり、労働審判に移行した場合は25%（税別）、裁判の場合は30%（税別）となります。

定額型としては、社宅退去の仲介や会社からの借入金返済の交渉は別途10万円（税別）が必要です。また、万が一会社から「退職によって損害が出た」などと損害賠償請求（訴訟）を起こされた場合の対応も可能です。その際は、弁護士が介入して請求を退けた額の35%（税別）が費用となります。

返金保証について

退職110番には「全額返金制度」が設けられています。

万が一「退職する」という希望が叶えられなかった場合にのみ、この制度が適用されます。ただし、保証対象は基本料金の対象である「退職の実行」に対して適用されます。つまり、オプションである金銭請求の成否は保証の対象外であることには注意が必要です。

とはいえ、弁護士が法に基づいて退職手続きを代行し、退職できないというケースは法治国家において極めて考えにくいことです。したがって、返金保証が適用される事態はまず起きないとは思われますが、「万が一辞められなかったら…」という不安がある方には大きな安心材料となるでしょう。

退職110番の料金シミュレーション

基本料金は43,800円（税込）ですが、前述のとおり状況次第でオプション費（税別）が加算されます。

そこで、実際に退職110番を利用した際に総額費用がどの程度になるか、ケース別に試算してみました。自分に当てはまるケースを考えながら参考にしてみてください。

退職110番での退職代行の流れ

退職110番の利用手順は、申し込みから退職完了まで、オンライン完結で4つのステップで構成されています。

• （1）申し込み・支払い
• （2）退職準備
• （3）退職代行の実行
• （4）退職

（1）申し込み・支払い

まず、公式サイトの申込みフォームに必要事項を入力し、同時にクレジットカード（VISA、JCB、MASTER、AMEX）で基本料金43,800円を支払います。

ここで注意が必要なのは、「退職110番」には、他の多くの退職代行サービスに見られるような「無料相談」の窓口は明記されていない点です。申込みと支払いが一体となった「買い切り型」のサービスとなっており、決済が完了した時点で弁護士への正式な依頼（契約）となります。

迷っている方には不向きかもしれませんが、決意が固まっている方にはスピーディーに手続きが進む利点があります。

（2）退職準備

支払いが確認されると、案内に沿って必要書類をデータで提出します。

会社に在籍していることの証明として、給与明細や社員証などをスマートフォンのカメラで撮影し、メールなどで送付しましょう。

未払い残業代の請求など、オプションを依頼する場合には、この段階で請求の根拠となる資料（タイムカードの記録など）の提出や、弁護士との最終的な打ち合わせ（事実確認など）が必要になる場合があります。

（3）退職代行の実行

準備が整い次第、弁護士法人あおばの弁護士が、弁護士名義で勤務先に退職通知（内容証明郵便など）を送付し、退職代行が実行されます。依頼者本人は、退職が確定するまで待つだけです。

会社からの連絡はすべて弁護士が窓口となり、依頼者本人に連絡がいくことは原則ありません。弁護士が責任を持って、退職日の調整、有給消化の申請、貸与品（健康保険証や制服など）の返却手配といった、すべての事務手続きを代行してくれます。

公式サイトでは即日対応も可能とされていますが、これは「即日、弁護士が会社への連絡に着手する」ことを意味しており、即日退職の意味ではありません。また無期雇用の場合、法律上の退職の効力が発生するのは申し入れから14日後となるため、その期間は有給休暇や欠勤扱いで調整するのが一般的です。

（4）退職

会社側との手続きが完了し、退職が正式に承諾されれば、全ての手続きは完了です。

退職後、会社から離職票や源泉徴収票といった重要書類が依頼者の自宅に郵送されるよう弁護士が手配します。これらの書類を漏れなく受け取り、内容に不備がなければ、一連の代行サービスは終了です。

まとめ

出典：退職110番 | 弁護士運営の退職代行

「退職110番」は、弁護士法人あおばが運営する退職代行サービスです。

口コミや評判は少ないものの、基本料金43,800円で弁護士が確実に退職手続きを進めてくれる安心感があります。特に「未払い残業代や退職金を請求したい」「上司からのハラスメントの慰謝料を請求したい」「会社から損害賠償を請求されるのが怖い」といった、法的なトラブルを抱えている方や、その懸念がある方にとって、最も頼りになる選択肢の一つと言えます。

ただし、無料相談は行われおらず、申込みと同時に決済が必要な点には注意が必要です。単に「辞める意思だけを伝えてほしい」という方にとっては、他の安価な退職代行サービスに比べて割高に感じる可能性があります。

総じて、会社との一切の連絡を法的に断ち切り、金銭請求や万が一の訴訟リスクへの対応も含めて専門家である弁護士にすべてを任せたいと考える方にとって、「退職110番」は非常に心強いサービスです。