OpenAI・NVIDIA「一強時代」は終焉? Googleの「Gemini3」が描き始めた新しい地図

 

一方でオープンAIは、まずはChatGPTを事業として収益の上げられるビジネスモデルにしていかなければならない。

膨大な設備投資を回収するだけの「課金ユーザー」を集めなくてはならない。

グーグルの場合、「無償ユーザー」に対しては企業から広告料をもらうことで事業が成りたつ。その上でWorkSpaceなどの有償ユーザーも存在する。

オープンAIは無償ユーザーのためにまずは広告事業を展開しなければならないだろうし、有料ユーザーからは相当な使用料を毎月、課金しないことには事業が成立しないのではないか。

ただ、AIがなくては仕事にならないという世界観になったとして、ユーザー一人あたりが課金するAIサービスは1つとか2つといったあたりだろう。誰もが複数のAIサービスに何万円も課金する、というのは考えにくい。

となると、万能なAIサービスがいくつかと、あとは個性の尖った、万能AIとは差別化を図ったAIサービスしか残らないのではないか。

グーグルはAndroidがあることで、世界の通信事業者とも仲が良い。Geminiを世界のデータセンターで展開するというのもやりやすいことを考えると、早晩、世界を席巻するのではないだろうか。

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日経トレンディ編集記者として、ケータイやホテル、クルマ、ヒット商品を取材。2003年に独立後、ケータイ業界を中心に執筆活動を行う。日経新聞電子版にて「モバイルの達人」を連載中。日進月歩のケータイの世界だが、このメルマガ一誌に情報はすべて入っている。

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