一番辛かったのは、12月24日、クリスマスイブの浮気調査です。
対象者は旦那さん。
銀座のクラブのママと浮気をしている可能性が高い、という案件でした。
夕方から対象者を張り込み、予想通り17~18時頃、旦那さんは会社を出て銀座の高級居酒屋へ。
2時間ほど滞在した後、女性と二人で店を出て、そのまま女性の店と思われるクラブへ向かいました。
そのクラブ周辺は、車を停められないエリア。
当然、立ったままの張り込みです。
そして、記憶が少し曖昧ですが、確かこの時、雪のようなものが降ってきました。
気温は一桁、下手をすれば氷点下に近い中、黒服の方々に睨まれながら、ビルのエントランス付近に立ち続ける。。。。
当時の僕は24~25歳。
正直、「クリスマスは女の子と過ごしたい」そんな気持ちも強くありました(笑)
「俺は一体、何をやっているんだろう」
そんな考えが、寒さと一緒に何度も頭をよぎりました。
ただ、24日は繁忙期。
「彼女を優先して24日に休む探偵」という選択肢は、この世界には存在しません。
そこから3~4時間張り込みを続け、最終的に二人が出てきて、マンションへ入っていくところを確認。
そのマンションは、おそらく愛人用に借りられていたものだと推測されました。
そこからさらに、朝まで張り込み。。。二人が出てくるのを待ち続けました。
結果として
デートシーン
マンションへの出入り
ツーショット写真
など、必要な証拠はすべて押さえることができ、調査としては非常に良い結果となりました。
ただ、クリスマスイブの冬空、雪の中での張り込みは、同じ1分でも、何倍にも長く感じられたのを今でも覚えています。
たしか、結果的には合計10時間は外で張りこんでいました。。。
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