女子生徒に「謝罪」を強要した校長や教師たちの非道
Aさんは結局教室に入れないなど、酷い精神状態になっていく。試験の日も教室に怖くて入れなかった。
しかし、こうなったのにはわかりやすい原因があった。
クラスのある教室に勇気を出して入ろうとしたとき、教師や校長がAさんにこう言ったのだ。
「みんなに迷惑をかけたのだから、みんなに謝れ。謝るのが筋だ」
Aさんは納得できなかった。しかし、被害を受けてこれまでの酷い精神状態と恐怖心で、反論する気力も失せており、頭を下げたのだ。
これで、心が完全に壊れてしまったのかもしれない。
Aさんは高校を退学した。入学からおよそ10か月程度、Aさんは、特に似てもない、全く身に覚えのない、エロ動画でハメ撮りして流失してしまった女子高生にされてしまい、先生にも裏切られ、身の置き場が無くなって辞めざるを得なくなったのだ。
退学後も終わらなかった被害女子生徒の「地獄の日々」
Aさんは高校退学後、しばらくして、これでいけないと思い、とにかく外出しようと思い、アルバイトを始めた。16歳で事実上の中卒ということもあり、なかなか雇ってもらえなかったが、定食などもある飲食店が雇ってくれた。
しかし、秋田の街は狭いもので、すぐにアルバイト先が高校の生徒らにバレてしまったらしい。もはや解禁だというふうで、野球部の生徒が他校の生徒と一緒に、そのお店に出入りするようになり、盗撮などが行われた。
しかも、Aさんがホールにいれば、Aさんをテーブルに注文を取りに越させようとするなどしつこかった。ほぼストーカーである。
「ハメ撮りの子だよね」「気持ちよかったですか?」「アワビください。あっ、この店にはないんだ」「連絡先教えてよ」「あんあんあんあん(喘ぐ様子)」など、卑猥な言葉を浴びせられた。
Aさんは勇気を出してこの変態どもを暴いてやろうと思い、Instagramの交換をしている。つまり、他校の生徒は高校名と氏名がわかっている。
Aさんはこの頃からしばらくして、突然不安になり歩けなくなってしまったり、涙が止まらなくなるなどの症状が出始めた。鼓動が早くなり、息ができず、過呼吸になるという状態にもなっている。
被害者家族の訴えにもまともな動きを見せぬ警察と秋田県の担当部署
Aさんら家族は、可能な限り、警察にも県の担当部署にも相談したが、高校側が全く協力をしないという理由で、進展が見られなかった。
結果として私に相談があったわけだが、私が改めて当たってみたところ、結果は同じであった。しかし、本件は少なからず、いじめ防止対策推進法の重大事態いじめ(1号2号併発事件)の典型的な事例に当てはまっており、この場合、法に則れば、高校及び学校法人は県知事に発生を報告しなければならない。
一方、秋田県の担当部署は、Aさん側から相談を受けているから、事態を把握し、高校への問い合わせまでは行っている。しかし、高校側が報告を挙げてこないので、これ以上は何もする権限がないというのだ。
法律論で言えば、建前として県は指導ができることになっているが、事実上の指導は問い合わせなのだというのだ。これでは法がある意味がない。もはや無法状態と言えるだろう。
「生きるためのエネルギーを貯えるため」の引っ越し
Aさんの状態が悪くなるに伴って、家族の精神状態も極めて悪くなっていったように思えた。前述までの状態を読めば、大半の人はわかるであろう。秋田県は同県民であるAさんを人として扱っていない。このままでは、命の危険があると私は考え、緊急避難として、引っ越しはできないか?と提案した。これは、敵前逃亡ではない。じっくりしっかり戦うための戦略の1つであると考えて、まずは、生きるエネルギーを心に貯えようと提案した。
Aさんは快諾し、秋田を後にした。
この記事の著者・阿部泰尚さんのメルマガ









