また、歩くことは有酸素運動なので脳の海馬前部のサイズが増加し、空間記憶の改善を促すとの研究結果もあります。
一方で、歩かないことは、心臓疾患や糖尿病のリスクを増大させます。
特に、50歳以上は関節が硬くなり、慢性的な膝痛や腰痛などを引き起こしやすくなったり、転倒のリスクが高まることもわかっています。
こうした「歩くこと」が健康の根幹を成すのは、私たち人類の進化の歴史に深く根ざしていると言われています。
約700万年前、人類の祖先が直立二足歩行という道を選んだ瞬間、私たちの身体は「歩くこと」を前提とした独自のシステムへと書き換えられました。
重力に抗って血液を循環させるふくらはぎのポンプ機能や、不安定な二足歩行を制御するために発達した脳のネットワークは、動くことで初めて正常に駆動するように設計されています。それだけではありません。
晴れた朝のウォーキングは、メンタルヘルスにおいて「最強のセルフケア」です。
太陽の光が網膜に入ると、脳内で「セロトニン」、別名「幸せホルモン」が分泌されます。
つまり、現代の私たちが意識して「歩く」ことは、単なるエクササイズではなく、人類が本来持っている生命維持システムを再起動させる、最も本質的な行為と言えるのかもしれません。
まもなく桜も開花します! 晴れた日は積極的に歩きましょう。
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