スマホやタブレットにPC作業…毎日酷使する目は、目そのものを疲れさせているだけでなく、肉体労働並みの消耗をカラダに与えているそうです。また反対に、目を酷使していなくてもカラダが消耗しているせいで目が見えづらくなることもあるようです。メルマガ『鍼灸師・のぶ先生の「カラダ暦♪」』の著者、のぶ先生が、自宅で簡単にできる目の疲れを取る方法を教えてくれます。
いつもと比べて見えづらい
【疲れ目は「疲れ」の目安】
いつもと同じようにものが見えない、見えづらい、なんてこと、ときどきあります。あるいは、忙しくデスクワークをしたり、ひんぱんにスマートフォンやパソコンの画面を見いるような作業をしている人は、つねに目の疲れを感じているかもしれません。
ものが見えづらい、ものを見ていると疲れる、などの目の疲労症状がある人は、そもそも疲労の蓄積があるのかもしれません。
【眼精疲労は精力の減少】
目という臓器は、とてもエネルギーを消費します。ものを見て、脳で画像を解析して、「見える」映像を脳内に投影するのって、たくさんの体力を用いて行っているわけです。目を酷使する作業は、重たいものを持って過ごす肉体労働と同じくらいエネルギーを消耗しているのですね。
また、寝不足や飲食の不摂生、過労やストレスなどで、充分な回復ができていないと、朝から目が見えづらいなど、目を酷使しているわけでもないのに眼精疲労症状が現れることがあります。ものが見えづらいということは、体内の精力が消耗していて、充分に日中の活動を支える余力を残していない状態ということです。
【眼精疲労の回復は全身の回復から】
カラダが興奮して「ものを見る力」が抜けない場合は、のぼせた血流をおろす必要があります。ストレスや忙しさ、就寝前のスマートフォンなどのブルーライトを見るなどの強い刺激は、目ののぼせと緊張をひきおこして、睡眠の質を低下させます。
よく眠れない、寝つけないなどの訴えのある人は、就寝前にまぶたから前額部と後頭部に蒸しタオルを当てて、目の緊張を取り除きながら頭部の血流をうながしてから寝るとよいです。
また、全身の疲労を感じて目が疲れやすい人は、つねにカラダが緊張状態です。全身の無駄な緊張を取り除くには、蒸しタオルで後頭部からお尻までの背骨の上を上から順番に温めるとよいです。入浴時、ちょっと熱めのシャワーで、後頭部から腰やお尻まで順番に、うたせ湯のようにして温めても手軽で効果的です。
精神的に緊張していたり、いつも同じ作業をしてカラダがこわばる人は、いつもと違うカラダを使った運動を取り入れたり、ジョギングや縄跳びなど、リズミカルにカラダを揺さぶるような運動を取り入れて、血行をうながして回復力を高める生活習慣を持つとよいですね。
秋が深まるにつれて、気温も下がります。冷えを感じるカラダは、疲れやすく疲労の回復力も下がります。今のうちから適度な運動習慣を持って、目の疲れをためないような工夫をして過ごしたいですね。
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