薄れつつある文化。あなたは左派系集会の「合いの手」を知っているか?

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ともすれば暴走しがちな政権を市民の目で監視し、不当な権力行使に対してははっきりと「NO」の声を上げる「市民運動家」の方々。そんなメンバーの集まりでの定番でもある「合いの手文化」が今、薄れつつあるという現実をご存じの方は少ないかもしれません。今回、「よし!」「そうだ!」と言った合いの手の入れ方をレクチャーするのは、市民運動家で著書『嵐を呼ぶ少女とよばれて―市民運動という生きかた』でも知られる菱山南帆子さん。菱山さんは11月12日に創刊されたばかりのメルマガ『菱山南帆子のメールマガジン「猫とトラメガ」』の中で、「賛同バージョン」「異議ありバージョン」の2パターンの合いの手を紹介しています。

※ 本記事は有料メルマガ『菱山南帆子のメールマガジン「猫とトラメガ」』2021年11月26日号の一部抜粋です。ご興味をお持ちの方はぜひこの機会にバックナンバー含め初月無料のお試し購読をどうぞ。

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よし・そうだ・我々問題と女友達

突然ですが、皆さんは普段、「よし!」「そうだ!」と人の話に相槌を打つことはありますか?そして「我々」と言うことはありますか?

私は日常的にそれらを多用しています。そんなことを気にするようになったのは、以前、親友であり同志である女友達と一緒に女二人旅をした時でした。

私たちはことあるごとに「よし!」と言っていることに気づきました。

昼飯を食べる場所を決めては「よし!」食べ終わって席を立つときに「よし!」浴衣に着替えて大浴場に向かう時「よし!」夜、お酒を飲みながら尽きぬ話の冒頭には「我々は」賛同するときには「そうだ!」

二度目の風呂に向かう時、私たちは気づいたのです。

「我々ってさっきから行動方針決まるたびに『よし!』っていうね。これみんなも言ってるのかな。そして我々ってもうこの時代、運動家か宇宙人しか言わないのでは」

この現象は私たち二人だけに起きるわけではないのです。仲間と飲みに行くと仲間がいいことを言えば「そうだ!その通り!」と合いの手を入れる。締めのあいさつをすれば「よし!」と手をたたくのです。

それもこれも、集会で行われる合いの手で、私たちは体に染みついており、日常生活にも影響が出ているのです。

ちなみに私は左派系の集会での合いの手の達人だと自負しています。

この左派の集会での合いの手文化が今、薄れつつあるのでぜひ引き継ぎたいと思っています。なぜなら合いの手があるのとないのとでは集会の盛り上がりが全然違うのです。

レクチャーしましょう。

例 ~賛同バージョン~

「憲法を守れない政府に憲法を変える資格はありません!」「そうだー!」

「この小選挙区制度の下で野党がバラバラでは勝てません!」「その通り!」

「あきらめず、粘り強い草の根運動をさらに進めていきましょう!」「よし!」

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