統一教会元信者のジャーナリストが指摘。自民党「自己点検」アンケートの大嘘

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自民党は9月8日、所属国会議員379人に実施した旧統一教会及び関連団体との関係に関する「自己点検」アンケートの結果を公表。選挙でボランティア支援を受けた議員が17人だけなのはおかしいと指摘するのは、統一教会の信者だった過去を告白した詐欺・悪質商法ジャーナリストの多田文明さんです。多田さんは創刊したばかりのメルマガ『詐欺・悪質商法ジャーナリスト・多田文明が見てきた、口外禁止の「騙し、騙されの世界」』で、自分と統一協会を結びつけたのが「何が問題か分からない」発言の福田達夫氏の祖父、赳夫元首相(当時大蔵大臣)だったと福田一族との因縁を明かし、アンケートで虚偽回答した議員がどれだけ暴かれるかとともに、達夫氏の今後の発言に注目しています。

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福田一族の議員らに翻弄された人生を振り返る

今、統一教会の問題が話題になっています。ニュースやテレビ番組でもこの件を取り上げない日はありません。それを見ながら、自民党と旧統一教会の関係がこれだけ深かったのかと、驚いている方もいらっしゃると思います。

中にいた頃には、国会議員との関係の深さは知られていました。ゆえに、多くの元信者らはなかなか声をあげづらい状況だったのです。しかし、山上容疑者が安倍元首相を撃った動機が、旧統一教会に母親が多額の献金をしたことだと知るなかで、私も元信者として、教団の実態を知らせるためにも、声をあげる必要があると思い、朝のテレビ番組で「過去に信者であった」ことを告白しました。

各方面から、かなりの反響がありました。詐欺事件の関係でつながりのあった番組スタッフは「知らなかった。知らなかった」と驚いた様子で「もっと教えてほしい」と言ってきました。その後も、番組に出演させて頂いています。前日に、偶然にもある芸人さんからたまたま電話があったので「明日の朝の番組、信者だったこと伝えます」と「なに、ぶっちゃけちゃうの!見ます」と驚いた様子で話してきました。

これまでも被害の声をあげることが、詐欺や悪質商法の騙しの実態を知らせるためには、何より大事だと言ってきましたが、改めて、今の状況をみるにつけて、そのことを実感しています。

その後、多くの元信者らがテレビや新聞などで、勇気をもって被害の声をあげてくれて、1980年代の霊感商法や合同結婚式が大きく報道されて以来、封印されてきた、政治のつながり、高額献金など、様々な旧統一教会の実態が明らかになってきました。

さて、その中でも個人的なトピックスは、今月7月末に自民党の福田達夫元総務会長が、旧統一教会と党の関係について記者から尋ねられて「何が問題か分からない」と発言したことです。そこで私もすかさずヤフーでの公式コメンテーターコメントをしました。

「『何が問題なのか分からない』理由は簡単で、それは被害者の側を向いていないからです。霊感商法や違法な伝道により、どれだけの人が金銭的被害を受け、山上容疑者の家族のように家庭が崩壊した人たちがいるのか。その被害事実に真剣に向き合っていれば、出てくるはずのない言葉」との指摘をしました。
Yahoo!ニュース 個人オーサー多田文明さんのコメント

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