水と緑の調和が美しく、東京都民の憩いの場として知られる葛西臨海公園。そんな都内有数の公園の緑が大きな危機に瀕していることをご存知でしょうか。今回の『きっこのメルマガ』では人気ブロガーのきっこさんが、東京都による同公園の「樹木大量伐採・太陽パネル設置」というSDGsに逆行する計画を糾弾。さらに神宮外苑の再開発で発覚した「新事実」を取り上げるとともに、この再開発事業の裏側を暴露しています。
緑のタヌキが緑を破壊。小池都知事の葛西臨海公園「樹木大量伐採&太陽パネル設置計画」の異常
東京五輪の結末によって、小池百合子都政の酷すぎる実体が明らかになってしまいましたが、まだまだ留まるところを知りません。地元住民の大半が「反対」の声を挙げているだけでなく、ネットでも11万人を超える「反対」の署名が集まっているのに、これらの声を完全に無視して小池百合子都知事がGOサインを出した神宮外苑周辺エリアの再開発に続き、今度は江戸川区の「都立葛西臨海公園」で、園内の水族館の建て替えにともない、大量の樹木を伐採するというのです。
東京都の事業計画では、延べ床面積約2万4,000平方メートル、総水量約4,800トンの水槽を始め、カフェなどを併設したオシャレな水族館を5年後の2028年に開園するそうですが、そのために敷地内の樹木を1,400本も伐採し、太陽光パネルをズラリと設置するそうです。太陽光発電といえば、最近では国際政治学者の三浦瑠麗氏の夫の会社が10億円規模の詐欺容疑で家宅捜索を受けましたが、小池都知事も太陽光発電とは深いつながりがあるようです。
小池都知事は、初当選時に公約として掲げていた「待機児童ゼロ」や「満員電車ゼロ」や「電柱ゼロ」などの「7つのゼロ」を、7年経った今も1つも達成していません。「ペット殺処分ゼロ」だけは達成したとドヤ顔で公言しましたが、これは書類上の「殺処分」の定義を変更しただけで、実際には年間に150匹を超える犬猫が殺処分されていたことが判明しました。
89%の反対パブコメも無視して計画を強行する緑のタヌキ
このように、7年前の公約すら1つも達成していないのに、2年前の2021年、小池都知事は突然、都内の新築住宅に太陽光パネル設置を義務化すると言い出し、2022年には都議会で可決されてしまいました。こんなトンデモ法案が可決されて喜ぶのは、すでに斜陽だった太陽光発電の会社だけです。マイナカードも太陽光パネルも、「推進」ならともかく「義務化」というのは異常です。この裏には、一体どんな利権があるのでしょうか?
そして、今回の「都立葛西臨海公園」での樹木伐採&太陽光パネル設置です。ここはあたしも大好きな場所で、これまで何度も訪れていますが、ここでの何よりの楽しみは、いろいろな野鳥たちに会えることです。東京湾に面している上、多くの樹木によって自然環境が守られている敷地には、四季折々の野鳥たちが集まって来るのです。そのため、あたしのようにバードウォッチングを趣味とする人たちにも愛されているのです。
それなのに、1,400本もの樹木伐採だけでもトンデモない話なのに、野鳥たちがもっとも嫌う太陽光パネルを大量に設置するなんてシャレになりませんし、そもそも国の進める「SDGs」にも「カーボンニュートラル」にも逆行しています。パブリックコメントでも89%が「反対」しているのに、それを無視して強行する小池都知事には、開いた口からエクトプラズムが流れ出て幽体離脱しちゃいそうです。
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