堀内孝雄、矢沢透と結成したバンド「アリス」で活躍し、ソロのほか山口百恵らへの楽曲提供で知られた、歌手・作曲家、シンガーソングライターの谷村新司さんが8日に亡くなっていたと、所属事務所が16日に発表した。74歳だった。なお、死因等は現在公表されていない。
谷村さんは、1948年12月11日生まれの大阪市出身。1968年にフォークグループ「ロック・キャンディーズ」のメンバーとして東芝レコードよりデビュー。1971年に堀内孝雄と「アリス」を結成し、翌72年に矢澤透が加入して3人組となる。1975年にフォークグループ「ウッディ・ウー」のカバー曲「今はもうだれも」がヒットし、その後は「冬の稲妻」「チャンピオン」などのヒット曲を連発して人気バンドとなった。アリスは、日本の「ニューミュージック」と呼ばれる音楽ジャンルの代表的なバンドに。
アリスと並行してソロ活動を開始し、他の歌手への楽曲提供として山口百恵に提供した「いい日旅立ち」がヒット。1980年には自身のソロ曲として最も有名な「昴」を発表し、一躍有名になった。
1992年に加山雄三と連名で「サライ」を発表し、日本テレビ系『24時間テレビ 「愛は地球を救う」』のテーマソングとして現在も歌い継がれている。その後、歌手活動と並行してテレビ番組の司会としても活躍。NHK紅白歌合戦などに出演。
谷村の代表曲「昴」は海外でも人気を誇り、お隣の中国でも親しまれている。
2023年3月に急性腸炎のため入院、その後、年内の活動中止が発表されていた。10月16日、8日に死去していたことが谷村の公式X(旧Twitter)で公表された。
突然の訃報に、音楽界、芸能界から哀しみの声が多くあがっている。