雇用統計は“失業率”に注目。投資家たちに今月の「フィリップス曲線」が注目されるワケ

2025.01.15
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株やFXをトレードする際、ロジックではなく感覚でトレードをする人も多くいますよね。もちろんその感覚はとても大事なことですが、科学的に、そしてロジカルにデータから読み取れるともっと確実なものになっていくのではないでしょうか。今回は、株式やFXに科学的な視点を加えるメルマガ『角野實のファンダメンタルズのススメ』より、メルマガの一部をご紹介します。
※本記事のタイトル・見出しはMAG2NEWS編集部によるものです/メルマガ原題:雇用統計は失業率に注目

フィリップス曲線

このメルマガではよくフィリップス曲線のことを取り上げると思います。なぜ、それを取り上げるのか、といえば、世界の中銀の中銀政策決定者は必ずこれを見るからです。

その理由は、金利の先行きに関してかなり正確にわかるからです。ほかの重要な金利の先行きがわかるものはいつもお話しているようにインフレ期待率になります。

この2つ、失業率、インフレ期待率の金利の先行き動向はかなりの確率で示すので、しめすので中銀は注目をしているのです。もちろん、パウエル議長や植田総裁もです。

フィリップス曲線を簡単におさらいをすると、失業率とインフレ率をグラフにプロットしたものになります。たとえば、失業率が増えると、インフレ率は下がりますし、反対も然りです。

今月のフィリップス曲線が注目されるワケ

本日は雇用統計になるのですが、米国での最大セールス時期、感謝祭終了から雇用は軟調になります。つまり就業者数が減少する傾向にあるのですが、ここ2年は感謝祭が終わっても就業者の減少がみられない傾向になっていることはお話しています。

就業者が減少ということは、失業率の増加になります、ひいては、お給料の所得がない人が増えますので、消費が減る、イコールとしてインフレ率が下がる、という構図になります。反対の場合は、就業者数が増える→失業率減少→インフレ率増加という循環になります。

なお、インフレ率が増加すれば金利は上昇し、減少すれば金利は下落するということが鮮明になります。その相関を株価で表現すると以下のようになります。

 


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