「幸せになるにはポジティブでいることが大切」とよく耳にしますが、心理学の研究によれば必ずしもそれが正解ではないのだとか。『セクシー心理学! ★ 相手の心を7秒でつかむ心理術』の著者で現役精神科医のゆうきゆう先生は、ネガティブな感情がもたらす幸福とネガティブを味方にする方法を紹介しています。
苦しみや悲しみがある方が幸せ、という話
こんにちは、ゆうきゆうです。
元気にお過ごしでしょうか。
◆ 幸せ=ポジティブだけじゃない
「幸せになるにはポジティブに生きること」 よく聞くフレーズです。
しかし心理学の研究によると、実際にはそれだけが真実ではありません。
心理学者 ジョルディ・クオイドバック の研究によれば、人生で苦しみ・悲しみ・不安といった「ネガティブ感情」を多く経験した人の方が、感情の動きが少なかった人よりも人生全体の幸福度が高い傾向があるというのです。
◆ ネガティブ感情の価値
一見「不幸」と思える体験も、実はその人の幸福感を押し上げる大切な要素になっています。
・苦しみを知っているからこそ、小さな幸せを強く感じられる
・悲しみを経験したからこそ、喜びの価値がわかる
・不安に立ち向かったからこそ、自信が育つ
こうした「感情の振れ幅」が、人生をより深く、豊かにしてくれるのです。
◆ 感情のない人生は「平坦」になる
もし大きな悲しみや苦しみを避けて生きたとしたら、一見安定しているように見えるかもしれません。
しかしその分、感情の高まりや幸福感も小さくなり、全体的に「平坦な人生」になってしまいます。
クオイドバック博士が示したのは、ネガティブな感情も含めて多様な感情を経験する人ほど、長期的な幸福度が高い という事実。
つまり「嫌な感情を排除しよう」とするのではなく、「その感情をどう受け止め、糧にしていくか」が大切なのです。









