ロシアを長年にわたって支配してきたプーチン大統領が73歳となり、その健康状態に注目が集まっています。ウクライナ戦争が長期化するなか、もしプーチン氏が突然、政権を維持できなくなったら、ロシアは誰が引き継ぐのでしょうか。明確な後継者が見えないまま、権力の集中と高齢化が同時に進むロシア。その一方で、プーチン氏自身は「老い」と向き合うため、国家規模の長寿研究にも力を注いでいるとされています。今回のメルマガ『浜田かずゆきの『ぶっちゃけ話はここだけで』』では、著者で国際政治経済学者の浜田和幸さんが、プーチン氏の健康不安説と延命への執念、そして後継者問題から、長期化する「プーチン体制」の行方を考えます。
いつまで続く?健康不安が付きまとうプーチンの独裁体制
ぶっちゃけ、プーチン大統領(73歳)は、ウクライナ侵攻の長期化や国内経済の逆風に直面しつつも、依然として権力を掌握し、政権交代の兆しを微塵も見せません。
しかし、このところ、外見の衰えもあり、健康不安説が相次いでいます。
明確な後継者が不在のまま高齢化が進んでいるため、ロシアの国民の間でも先行きに対する不安の声が聞かれるようになりました。
その払しょくに努めているのが医師である長女マリアに他なりません。
私的な主治医という枠を超え、国家規模のアンチエイジング・プロジェクトを主導しているのです。
彼女は小児内分泌学専門の医師であり、2026年1月にモスクワ大学の「科学教育医療研究所」の所長に就任しました。
プーチン氏は「新健康維持技術」と名付けた約260億ドル(約4兆円)規模の抗老化・長寿国家プロジェクトを全面的に後押ししています。
マリアはこの遺伝子治療や再生医療、3Dバイオプリンティングによる臓器作製といった最先端研究の指導的立場にあるわけです。
プーチン氏は中国の習近平氏との会談でも「人間は臓器交換によって不老不死に近づける」と熱弁を振るっており、自身の老化を食い止めるために国家予算を投じていると言っても過言ではありません。
とはいえ、直近の公式写真や映像では、顔のむくみ、以前より疲れ切った表情、不自然に青白い肌などが目立っています。
演説中などの公式の場で、30秒近く激しく咳き込む姿がカメラに捉えられ、健康不安説が再燃し、パーキンソン病や各種がん、あるいは複数のがん治療による副作用ではないかという噂が絶えません。
ウクライナ戦争という過酷な状況下で着実に老化のプロセスを辿っているようですが、事あるごとにライバルを葬ってきたせいもあり、権力基盤は健在です。
実は、プーチン氏には元新体操五輪金メダリストのカバエワ氏との間に生まれたとされる2人の息子(長男イワン、次男ウラジーミルJr.)がおり、将来の後継者になる可能性は否定できません。
ただ、そのためにはプーチン氏が97歳まで権力を維持する必要があります。
なぜなら、ロシア憲法で大統領は35歳以上と規定されているからです。
長男のイワンは2015年生まれで現在11歳ですから、2050年まで待たなければ、権力の移譲はできません。
ぶっちゃけ、莫大な資金と最先端の延命技術でプーチン帝国の継続となるのか、ロシア人のみならず世界が懸念しつつ見守っているところです。
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