ワシントン大学院卒「しゃべるねこを飼う男」が教える英語上達の最短ルート

2015.10.14
by NozomiK
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流暢に英語を話すしんコロさん、その姿に憧れる人も多いはず。でも上達が実感できないのはなぜ? そこで、しんコロさんが自身のメルマガ『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』の中で英語学習法やコツを紹介しています。

Question

しんコロさんの英語学習法は?

shitumon (1)しんコロさんは本当に英語を流暢に話されて羨ましいです! 私は1年前ぐらいから英語を勉強してるのですが、なかなか上達が実感できないんです。外国人が話すあの英語を自分が聞き取れるとは今の時点ではとても思えないのですが、しんコロさんが英語を習得するうえで、これが一番効果的だった! と思われる勉強法はどのようなものでしたか?

また、この瞬間、英語力が飛躍的についた、と思ったエピソードなどはありますか? 以前にもメルマガでご自身の英語勉強法について触れておられましたが、ここでもう一度しんコロさんが実際に実践されていたことをまとめて頂けないでしょうか?

また、今はオンラインレッスンなども浸透してきて、家でも勉強する方法はたくさんあると思いますが、やはり英会話教室へ通うのが王道でしょうか? しんコロさんは英会話教室に通っておられましたか?

しんコロさんの回答

英語学習の方法やコツについてVol.089 でかなり細かく書いたなかで、僕は、「語学を学ぶことはダンスを学ぶことに似ている」と例えました。

クラブに行って踊っている気になっても、実は大して踊れるようになってはいません。本当に踊れるようになりたければ、よほどの天才でもない限りはスタジオに行って基礎からしっかり練習をする必要があります。同じように、英語も聞き流しているだけでは聞き取れるようになった気がしているだけで、実は大して英語耳はできていません

僕自身、ある瞬間に英語が飛躍的にできるようになったという経験もありませんし、同様に、昨日まで踊れなかった人が翌日に急に踊れるようになった例も見たことがありません。

ということで、まず最初に大切なことは「語学学習にはある程度の時間が必要」だということを受け止めることです。それができないと、自分の上達が思ったより遅いときにモチベーションが下がってしまったり、最悪学習するのを止めてしまうこともあるからです。

さて、語学学習に時間がかかるのは事実ですが、それでも上達が早い人と遅い人がいます。上達が早い人は、効率の良い学習法をしていると思います。僕が考える効率的な学習法の具体的な方法は

「最初は無理やりでも1500語を目標に語彙をつけること」
「弱点とは自分の弱い部分ではなくて、これから強くできる部分という発想をもつ」
「100程度の構文を叩き込む」
「自分の人生経験を読解力や理解力に活かす」

ということで、その詳細もVol.089 に書きました。

僕は英会話教室は行ったことがありませんが、通える環境やゆとりがあるのであれば、通うのはよいと思います。ただし、英会話学校に通うだけでは不十分で、やはり自発的に語彙や構文を学ぶことも重要です。リスニングの材料としては今やインターネットにいくらでも英語の動画が見られるよい時代になりました。その中で、映画はあまりおすすめしません。というのも、映画の英語はとても難しいのです。スラングが多かったり、不明瞭な言い回しだったり、そもそもボソボソしゃべっていて聞き取りにくかったり。

一方で、おすすめなリスニング材料はTed Talks です。Ted Talks のように講演形式だと、演者が聴衆に理解させるように論理的に、しかも滑舌もよくハッキリと喋ります。使われる語彙も日常会話のみならず、ビジネスやアカデミックなシーンでも使われるものが含まれています。日本語字幕もついているので、どんな内容か確認しながらリスニングの練習もできます。興味深い講演もたくさんあるので、おすすめです。

Ted Talks
https://www.ted.com/talks?language=ja

image by: Shutterstock

 

shinkoro 『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」
著者:しんコロ
ねこブロガー/ダンスインストラクター/起業家/医学博士。免疫学の博士号(Ph.D.)をワシントン大学にて取得。言葉をしゃべる超有名ねこ「しおちゃん」の飼い主の『しんコロメールマガジン「しゃべるねこを飼う男」』ではブログには書かないしおちゃんのエピソードやペットの健康を守るための最新情報を配信。
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