ニャンと!猫を長いこと飼うとアレルギーが抑えられる―米大学研究

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猫を家族の一員として可愛がっている方にとって嬉しいニュースです。無料メルマガ『Dr.ハセのクスリとサプリメントのお役立ち最新情報』で、「猫をとともに育った子供はアレルギー反応が出づらい」という研究結果が紹介されています。これまではむしろ「アレルギーを誘発するのでは」という懸念もあっただけに、全く逆の結果に目からウロコ! ですよね。

アレルギーや喘息予防には猫を飼うとよい?

お宅ではペットを飼っていますか? 犬は散歩が大変だし、ネコはすぐにどこかへ行ってしまうので、我が家では飼っていませんが…。

さて、家でペットとしてネコを飼っていると、アレルギー反応が抑えられるというお話です。一般的にはネコを飼うとアレルギーが出やすくなるとの意見が多いのですが、その考えを改めなければならないかも知れません。

コロンビア大学の研究者によると、ペットとしてネコを飼っている家庭では、その子供の年齢が5歳程度の時には、アレルギーや喘息等になりにくいそうです。これは、コロンビア大学小児環境保健センターのMatthew Perzanowski博士らが、アレルギー&臨床免疫学誌Journal of Allergy and Clinical Immunology誌に報告したものです。

Early Life Exposure To Cats May Reduce Risk Of Childhood Allergies And Asthma Symptoms

研究は、1998年に開始した5年間の研究で、妊婦や子供が室内の空気汚染や細菌感染、アレルギーに関する健康への影響を調べました。

その結果、ネコと共に育ち、ネコに対する抗体を持っている子供は、3歳児の時点では喘息に関係した喘鳴や呼吸器症状が観察されたそうです。

一方、5歳児の時点では、逆に、ネコを飼ったことのない家庭の子供に比べて、そのような症状が発生する頻度が明らかに低下していることがわかりました。

この結果から、ペットとしてネコを長期間飼育してネコと触れる機会が早いうちからあると、少なくとも5歳になった時には喘鳴などが抑えられて、アレルギー反応に対する予防効果があると結論されています。

ただし、喘息予防を目的にネコを飼うというようなことはやめるべきであると述べられていますので、ご注意を。

image by: Shutterstock

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