地震やインフルのパンデミックに備えよ。災害別・非常食で備蓄すべき物

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大型地震が頻発し、「千年に一度の巨大地震の世紀」などとも言われる現代日本に住む我々にとって、どんなにしてもしすぎることはないのが「備え」。しかし、無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』の著者で科学者のくられさんは、「市販の緊急セットではかなり不安な面がある」と言います。では一体、どんなものを揃えれば万全なのでしょうか。

非常時と非常食

非常食というと、カンパンや缶詰といったものを連想する人もいるかと思いますが、そもそも想定する災害別に非常食の概念は違います。まず、真っ先に思いつく非常食というのは、地震などの家から飛び出すときに、荷物の中に入れておくレベルのものですね。

これは、一般的な非常食そのもので、開けるだけで食べられるというものがメインであり、目的としては災害救助が来る、最悪3日程度しのげれば良いというもので、正直なところ、日本という狭い国で、漫画ドラゴンヘッドばりの超カタストロフ級地震でも起きない限り救援物資はすぐに到着しますし、正直なところ3日くらい何も食わなくても人間は死にませんから、糖質をベースに保存のきくカンパンやらクッキーの類いが選ばれるわけです。

故に地震などの災害に対する非常用の装備は、かさが少なくカロリーが手軽にとれるものを、鞄の余ったスペースに入れておく程度で良く、最も生命線となる「」にまつわるもの、さらに衛生面に関係する備品を充実させるべきでしょう。ハンズなどで売られている地震用緊急バッグの類の中身を見る限り、食べ物に気を取られすぎて、水があまりにも少なく、また衛生面でもかなり不安のある装備です。

故に、とりあえず、1日500mlを一人が必要とするとして、3日を考えれば1.5リットル。さらに雨水や泥水を濾して飲むことのできる濾過ストローや、ウェットティッシュ救急セットに重点を置くべきでしょう。食べ物は、カロリーバーのようなものでなくてもチョコバー程度を無造作に何個か入れておけば十分でしょう。人間の脳は糖分しか栄養に使えない上に緊急時は脳がフル活動するので、かなり血糖値が下がり気味です。そういう意味でもカロリーバーの他を選ぶのであれば、砂糖のかたまりである「氷砂糖」は保存性も高く、唾液を出すことで緊張を緩和させたりとメリットが多いです。間違えてもシュガーレスを買わないように(笑)。

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