金正男氏、マレーシアで暗殺か。「女2人に毒針で刺された」

2017.02.15
by gyouza(まぐまぐ編集部)
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【速報】北朝鮮・金正恩氏の異母兄、金正男氏がマレーシアで暗殺される。女性工作員に毒針で刺されたとの報道も

マレーシア当局が2月14日夜、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長の異母兄にあたる、金正男(キム・ジョンナム)氏(45)が死亡したと韓国政府に連絡したことを、日本の共同通信や韓国メディアなど複数の報道機関が報じた。韓国メディアは韓国政府関係者の話として、マレーシアのクアラルンプール国際空港で北朝鮮工作員の女2人に毒針を刺され、殺害されたらしいと報じている。

マレーシア警察当局は、クアラルンプール国際空港で13日午前9時ごろ、北朝鮮人の男性が体調不良を訴え、近郊プトラジャヤの病院へ搬送中に死亡したため、検視を行ったと説明。

現地の通信社によると、正男氏はマカオ便への搭乗を待つ間に女2人に背後から襲われ、液体を染み込ませた布で顔を覆われたという。正男氏は目に火傷を負い、空港係員に救助を求めたとしている。その後に搬送された病院で死亡が確認されたという。

韓国メディアの報道では、北朝鮮の工作員とみられる女2人は正男氏に毒針を刺したのち、タクシーに乗って逃走したとみられている。また、ロイター通信によると、マレーシア当局は「正男氏はクアラルンプールからマカオに移動する途中だった」と話しているという。

正男氏をめぐっては、北朝鮮で現在の金正恩政権が発足した直後の2012年から「場所、手段を選ばず、正男氏を除去せよ」との指令が出されていたとされる。消息筋によれば、中国に滞在する工作員に毒針が配布されたことも確認されたとしている。

正男氏は1971年5月、金正日総書記の長男として、映画女優との間に生まれた。金総書記の後継者として有力視されたが、2001年には「東京ディズニーランドに行きたかった」と別人名義の旅券で日本に入国しようとし、成田空港で家族らと拘束されて強制退去措置となったことが大きく報じられた。

韓国メディアは、金正恩委員長が「潜在的な脅威である正男氏を排除した」との見方を伝えている。正男氏は13年に金委員長に処刑された張成沢氏に近く、正男氏が張氏らと組んで「中国の支援を得て、正男氏を新指導者とする計画がある」との臆測が出たこともあった。現時点で、今回の正男氏の殺害事件に関して、金委員長が直接的に関与しているかは不明だ。(随時更新)

image by: Tabattarstock

 

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