現金の落し物、過去最高「36億円」から見える日本の深刻な格差社会

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昨年、都内に落し物として届けられた現金は約36億7,000万円で、バブル期の最高記録35億円を抜きました。これは都内だけで1日に約1,000万円の現金が「落とされている」計算になるそうです。この数字は何を意味するのでしょうか。無料メルマガ『ジャーナリスト嶌信彦「時代を読む」』の著者・嶌さんが様々な観点から分析しています。

落とす現金1日1,000万円

2016年に都内で落し物として届けられた現金は、何と約36億7,000万円あったという。これはバブル期の1990年の35億円を超え過去最高で、7年連続の増加記録1日に約1,000万円が落とされている計算だ。

落し物は3カ月間保管されるが、持ち主が現われなければ拾った人のものになり、16年は35億円のうち27億円が持ち主に返された。現金も含めた落とし物の件数は383万件で9年連続最多。クレジットカードや運転免許証など証明書類が約62万点、IC乗車券など有価証券類が約48万1,000点(以上2月18日付毎日新聞)もあった。毎日約1,000万円の現金が都内で落ちているのはやはり驚きだ。

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