なぜ無名な町の名を冠した居酒屋が「ミシュラン」に載れたのか?

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「地方創生」なる言葉が大々的に掲げられるようになって早3年。「B級グルメ」や「ゆるキャラ」の勢いも収束し始めた今、地方を元気にする新たなアイデアはあるのでしょうか? そのヒントは「居酒屋」にありました。「テレビ東京『カンブリア宮殿』(mine)」は、放送内容を読むだけで分かるようにテキスト化して配信。自らの「舌」だけを頼りに、聞いたことのない村や町を次々と有名にしていく若きカリスマの活躍を追いました。

無名な町や村が店名に~「地方のお宝発掘」酒場

夜の東京・日本橋。再開発が進む表通りから一本道を入ると、そこは飲食店が軒を連ねる隠れたグルメの激戦区。そんな中、ちょっと変わった居酒屋を見つけた。

店名は「佐賀県三瀬村(みつせむら)ふもと赤鶏」。「ふもと赤鶏」の焼き鳥は、きめ細かな肉質とうまみが濃いこの店の看板メニュー。「おまかせふもと赤鶏串盛り(7本)」は1080円。

この「ふもと赤鶏を生み出したのが佐賀県の三瀬村。新鮮な肉が現地から直接届けられる。「この店に来て初めて三瀬村という名前を聞いて、こんなにおいしい料理が食べられるところだと初めて知りました」「ここで食べたものが本当にそこの町にあるのか、行ってみたくなります」という客の中には、スマホを取り出して場所を探り始める姿も。ここは無名な地方の村が話題の中心となる居酒屋なのだ。

同じく、あまり耳にしない自治体を店名にしている店、「北海道八雲町(やくもちょう)」日本橋別館も大賑わい。自慢は大振りのホタテ。北海道の八雲町という町から新鮮なホタテが届けられる

おすすめは、ホタテの卵巣にヒモ、貝柱と、3つの部位を盛り合わせた「手の掌ホタテ刺し~肝付き」(1058円)。店の昆布醤油も八雲町産だ。

炉端焼きも人気メニュー。丸々一本焼いているのは「八雲町産軟白ねぎ一本焼き」(529円)という八雲町の特産ネギ。「ハウス栽培している。直射日光を当てると辛くなるので黒いビニールで日光が当たらないように覆って育てている」という。さらに「ナガツカ一夜干し」(1382円)は、ナガツカという深海魚を串刺しにして丸焼きにしたものだ。

店内を見回すと、壁に貼ってあるのは、この店に魚を提供している八雲町の漁師たちの写真。そして店内には醤油やサケ節など、名産品の販売コーナーが。八雲町をPRする様々な仕掛けがある。ここは自治体公認のアンテナショップ型居酒屋という新しい形態の居酒屋なのだ。

このアンテナショップ型居酒屋を作ったのは日本橋にあるファンファンクション。2006年設立、社員70人の若い会社だ。

アンテナショップ型居酒屋という新しい形態を一から作ったのは社長の合掌智宏(39歳)。現在、ファンファンクションは、福井県美浜町(みはまちょう)や高知県の芸西村(げいせいむら)など、9つの自治体の公認を受け、日本橋を中心に16店舗を展開している。

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