「党利党略」は断ち切れ。Google日本法人元社長・辻野晃一郎氏が“新しい横浜市長”にあの田中康夫氏を推す理由

shutterstock_2582044851
 

山中竹春氏の「パワハラ辞任」を受け、前回からわずか1年余りで仕切り直しを余儀なくされた横浜市長選。当の山中氏が再出馬を検討しているとも伝えられる中、次なる市政の担い手を巡る動きにも注目が集まっています。今回のメルマガ『グーグル日本法人元社長 辻野晃一郎のアタマの中』では、『グーグルで必要なことは、みんなソニーが教えてくれた』等の著作で知られる辻野晃一郎さんが、山中氏のパワハラ問題や5年間の市政を振り返り、その実績と問題点を検証。さらに各党による候補者擁立の動きを踏まえ、横浜市政を託す人物として田中康夫氏を推す理由を記しています。
※本記事のタイトルはMAG2NEWS編集部によるものです

横浜市長の出直し選挙

パワハラ問題で横浜市の山中竹春市長が辞任に追い込まれました。同氏のパワハラ気質については、市長になる前の横浜市立大学職員だったときから問題になっていましたが、当時の立憲民主党江田憲司氏が中心となって擁立し、それを「ハマのドン」と呼ばれる地元の実力者藤木幸夫氏が応援する形で2021年8月に初当選し、2025年8月から2期目を務めていました。

横浜市のコンプライアンス顧問なども務めていた弁護士の郷原信郎氏は、2021年の横浜市長選挙に山中氏が立候補してから落選運動を繰り広げていましたが、当選前から、山中氏の適性については一部で疑問視されていました。実際に市長になってからは、早い段階から馬脚をあらわしていましたから、2期目も当選したときには、個人的には意外な思いがしました。

結局、今年1月に、人事部長だった人物からの内部告発があり、メディアが取り上げるようになってから山中氏の実像がようやく広く可視化されるようになり、今回ついに辞任に追い込まれました。

私は以前に横浜に住んでいたことがあり、離れてからも愛着のある街なので、たまに市議会の質疑や山中氏の定例会見の模様などをネットで観ていましたが、国会審議や東京都議会を模倣しているのか、答弁拒否や質問の打ち切りなどが多くてまったく誠意を感じられず、傍で見ていても、実にロクでもない人物だったという印象を強く持っています。

5年間の市政の実績としては、東京都の公約を真似たような「子どもの医療費ゼロ、基礎的出産費用ゼロ、75歳以上の敬老パス自己負担ゼロ」という「3つのゼロ」という公約がありましたが、子どもの医療費無償化は実現したとされる一方、残りの2つについては、一部達成または未達成に留まっています。

また、もともと「ハマ弁」と呼ばれていたデリバリー型の中学校給食の拡充を図ったとされますが、異物混入や古い弁当の配膳、業者との癒着など、子供たちの食の安全にも関わるさまざまな問題が取り沙汰されています。さらに、2027年に開催予定の通称「横浜花博」についても、採算性や自然破壊などへの懸念から賛否が分かれています。

ただ、何と言っても辞任の直接の理由となったパワハラはすさまじく、職員を「ポンコツ」「人間のクズ」「ブタ」「ダチョウ」などと愚弄したり、モノを投げつけたり、ピストルで撃つ真似をしたり、市長室への出入りを禁止するなど、第三者委員会による調査では、「職員の尊厳を深く傷つけ、職場環境を悪化させる看過できない重大なパワハラ行為があった」と厳しく指弾されました。

この記事の著者・辻野晃一郎さんのメルマガ

登録はコチラ

print
いま読まれてます

  • 「党利党略」は断ち切れ。Google日本法人元社長・辻野晃一郎氏が“新しい横浜市長”にあの田中康夫氏を推す理由
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け